錦織圭【写真:Getty Images】

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今季残り全休…ジョコ、ワウリンカに続く「トップ10」離脱者で世代交代加速か

 男子テニス世界ランキング9位の錦織圭(日清食品)が右手首の腱損傷により、今季残りの全日程を休養することを決めた。これにより、全米オープンも欠場。相次ぐトップ10の長期離脱に、テニス界は世代交代を含めた転換点となる可能性もある。

 錦織は出場を予定していたウェスタン&サザン・オープンの大会前の練習中、利き腕である右手首に痛みを発症。腱の損傷が判明し、大会の欠場のみならず、回復に努めるため、今季残りの全日程の欠場を決めた。

 テニス界ではトップ選手の長期離脱が相次いでいた。今季は世界ランク5位のノバク・ジョコビッチが右肘の故障で7月に休養を発表。同4位のスタン・ワウリンカ(ワウリンカ)も膝の怪我で手術し、戦線を離脱した。30歳と32歳のベテランに27歳の錦織も「3人目の大物離脱者」として続く形となってしまった。

 欠場を選択した背景には、昨季、同じように休養を経て、今季復活したロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)の存在もあるだろう。

20歳ズベレフ、23歳ティエムら若手にチャンス…勢力図が一気に変わる可能性も?

 しかし、トップ10選手の相次ぐ離脱は、世代交代を含め、勢力図が一気に変わる可能性がある。

 ロジャーズ・カップでは世界ランク7位の20歳、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が36歳のフェデラーを破って優勝。今季絶好調の王者撃破は世界に驚きを与え、「BIG4」を継承する新時代の怪物と目されているようになった。

 同8位の23歳、ドミニク・ティエム(オーストリア)ら若手は、トップ10選手3人を欠いて展開される残りシーズンにおいて、28日開幕の全米オープンなど大舞台で躍進のチャンスが生まれる。ランキング上昇だけでなく、一気にテニス界の勢力図を塗り替えるチャンスとなる。

 果たして、3人目の大物離脱者が生まれ、今後の力関係はどう変わるのか。錦織にとってはランキングの下降は避けられないが、万全のコンディションを取り戻し、来季を迎えるしかない。