キャセイパシフィックグループは、2017年度上半期決算を発表した。当期純損失は20億5,100万香港ドル(約290億6,000万円)となった。

他社との競争激化や、燃料価格の上昇、香港ドル高香港ドル高による外国通貨建てでの収入への悪影響、機体整備費の増加、香港国際空港の混雑、中国の航空管制規制などがコストを押し上げた。

グループの旅客事業の売上高は、321億500万香港ドル(前年同期比3.9%減)となった。供給座席数は、テルアビブ線の就航や既存路線の増便により1.1%増加した。ユニットレベニューは51.5香港セント(同5.2%減)となった。貨物事業は改善し、燃油サーチャージの徴収再開、中国本土からの輸出需要の回復が追い風となった。

ネットワークの拡大は継続しており、キャセイパシフィック航空では、3月には香港〜テルアビブ線、7月には季節運航として香港〜バルセロナ線を開設している。12月には香港〜クライストチャーチ線の季節運航を開始する。また、香港〜アデレード・ボストン・ハノイ・ホーチミン・ロンドン/ガトウィック・マンチェスター・トロント・バンクーバー線で増便を行っているほか、年内にはマドリードやパリ、サンフランシスコ線でも増便を予定している。一方で、香港〜リヤド線は3月をもって運休、5月には香港〜クアラルンプール線をキャセイドラゴン航空に移管した。キャセイドラゴン航空は10月をもって東京/羽田〜香港線を運休する。

2017年上半期にはエアバスA350-900型機を6機受領し、7月にも1機追加した。香港国際空港の「G16」ラウンジは全面的な改装を行っているほか、第4四半期にもシンガポール・チャンギ国際空港に新ラウンジを開設する。

キャセイパシフィック航空のジョン・スローサー会長は、下半期の事業環境の改善は実質的に期待できないとしている。旅客事業は競争の激化や燃料ヘッジによるマイナスの影響が続くものの、貨物事業は堅調に推移することを見込んでいる。