安江工務店は、西氏が「個人的に相性が非常にいい」と話す東海東京証券で当選。自分になじむ証券会社を探すのもプラスになる。

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 IPO株ですでに今年9銘柄も当選しているという西和仁氏。話題となった「ほぼ日」や名古屋の安江工務店をはじめ、上半期だけでも139万5000円の儲け。IPO歴は10年というが、今までは、どのくらいの利益を上げているのだろうか。

◆年平均で派遣社員給料並の利益

安江工務店は、西氏が「個人的に相性が非常にいい」と話す東海東京証券で当選。自分になじむ証券会社を探すのもプラスになる。[/caption]「当初はふつうの株取引をやっていましたが、IPOを始めて10年間で1700万円以上は稼いでいます」

 年平均170万円! へたすれば派遣社員の給料並である。

 そんな西氏も当初は情報も少なく未公開株IPO株の違いもよくわからなかった。

「まず証券口座を’06年7月から次々に増やして抽選に参加し始めました。当時は怪しい会社もたくさんあったので恐る恐るでしたが」

 どこのベンチャー企業も、看板に上場を掲げていた時代だ。

「10年前の時点では優良銘柄が判断できなかったので、とにかく銘柄にかかわらずなんでも買っていた。IPOなら初値が上がると思って大失敗したこともあります」

◆過去の失敗から吟味し法則を確立

 ’06年11月に上場したアコーディア・ゴルフが当たり購入したが……。

「開けてみたら公募価格を割っていた。そのまま持ち続ければ、上がるだろうと思っていたんです。日が経つにつれて、あれよあれよと右肩下がりに。1年後に半値になってしまった。それ以降は銘柄を吟味するようになりました」

 西氏には10年の経験からある程度の経験則がある。そこから独自の“西式IPO株3原則”を生み出した。

「新興市場であれば市場から吸い上げた金額が10億円未満であれば株価が高騰しやすい法則性に気づきました。次に市場の東証マザーズやジャスダックなどの市場を吟味して初値が高騰する市場を選ぶ。最後に業種は時節柄にあったものに申し込みをする。今だとインターネット関連。この三原則です」

 西氏はこの原則に入るものであれば、どんなIPO株でも必ず公募に申し込むルールにしている。

◆購入した場合には必ず初値で売る徹底ぶり

 全部に該当しない場合は熟考する。そして株を購入した場合には必ず初値で売り払う。もしも売った後に、高騰したとしても気にせず、もし同じ株が欲しければ買い直す。

「ルールを決めておかないと株価で心が揺らぐ。自分の中でルールを決めないと投資では生きていけない」

 西氏はそう断言する。そしてIPO株歴10年の経験からこんな予測も。

「IPO株は周期的に5年ごとに山を繰り返している。その説から時流を読むと、’17年は盛り上がり期の最後の年になるんです。その周期説を信じて、今年は思い切りIPO株に資金を振り込んで、稼げるだけ稼いでおこうと思っています」

 盛り上がり時代と盛り下がり時代を経験している西氏ならではの予測は果たして当たるのか!?

<まとめ>
 西氏のIPO株銘柄選択の基準は、第一に市場から吸い上げた金額が10億円未満である。第二に市場の東証1部、2部、マザーズ、ジャスダックなどの市場を吟味して初値が高騰しやすい市場を選ぶ。第三に株価が上昇しやすいIT系を含めたインターネット関連株を狙う。
 予測によれば今年が「IPO株の盛衰5年周期」の最後の盛り上がり年に当たるため、今年が大きな稼ぎ時になるかもしれない。

【西 和仁氏】
「IPOゲッターの投資日記」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士。’06年から会社員の傍ら株を始めた、投資歴10年のベテラン。IPO株で毎年コンスタントに利益をあげ、ブログのアクセスはIPO時期には1日3万以上。

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