欧州スーパーカップに続き、早くも今シーズン2つ目のタイトルを獲得したマドリー。間もなく、リーガ、チャンピオンズ・リーグと、ハードな日々が始まるが、現時点ではほとんど不安は感じられないほどの充実ぶりである。 (C) Getty Images

写真拡大 (全2枚)

 8月16日(現地時間)、スペインでは昨シーズンのリーガ・エスパニョーラとコパ・デル・レイの王者が対決するスーペルコパ(スーパーカップ)が行なわれ、レアル・マドリーが2-0でバルセロナとの「クラシコ」を制し、合計スコア5-1で今シーズン2つ目のタイトルを獲得した。
 

 3日前にカンプ・ノウで行なわれた第1戦では、リーガ王者のマドリーが試合内容でも宿敵を上回って3-1の勝利。エースのクリスチアーノ・ロナウドが審判に手を出して退場となり、後に5試合出場停止処分を下されるなど、話題の多い一戦となった。
 
 迎えた第2戦、有利な状況でサンチャゴ・ベルナベウに戻ってきたマドリーは、試合開始直後から積極的に前に出て主導権を握る。開始2分でアセンシオが左サイドを抜け出してチャンスを作り、中央でフリーのモドリッチが早くもファーストシュートを放つ。
 
 その2分後、スローインからアセンシオが虚を衝いたミドルシュート。よくコントロールされたボールは、GKテア・シュテーゲンをかわすようにゴール左隅に決まり、マドリーがリードを奪った。
 
 これで最低でも3点を奪わなければならなくなったバルサだが、開始から10分が過ぎてもまともな攻めはなく、スアレスが最後尾からの縦パスにダイレクトで合わせてファーストシュート(そして前半のバルサ唯一のシュート)を放ったのは12分になってからだった。
 
 大黒柱のメッシは、16分に初めて高速ドリブルで長距離を突き進み、ゴールまで迫る。ここからしばらくは、神出鬼没な動きでチャンスを作り出したりもしたが、マドリーの守備によって徐々に良さを消されていくこととなる。
 
 一方、マドリーは相手にプレッシャーをかけ続け、良いかたちでボールを奪い、攻撃ではスピーディーにボールをつないでいく。空いたスペースに走り込むFW陣に対し、確実にボールが入ることで多くのチャンスが生まれていった。
 
 33分にはベンゼマのスルーパスから、L・バスケスが決定的なシュート。これはポストを叩いてゴールとはならなかったものの、その6分後には分厚い攻撃から、マルセロが入れたクロスに、ベンゼマが相手DFより速く反応してゴールネットを揺らし、マドリーはリードを広げた。
 
 前半のうちに、ダメ押しとも言えるゴールを決めたマドリー。時間の経過とともに無理はしなくなったものの、それでも後半も効果的な個々の動きと、チームとしての連動した効果的なプレーで時折、バルサゴールに迫っていった。
 
 対するバルサは、後半になると攻める回数が増え、相手陣内でプレーする時間は前半に比べて明らかに長くなったが、ここではGKナバスの好反応、CBのラモス、ヴァランヌの粘り強い守備などに苦しめられることとなる。
 
 53分にはメッシのシュートがクロスバーを叩き、71分にはメッシのスルーパスでS・ロベルトが抜け出すもナバスにブロックされる。直後にメッシのシュートをナバスが弾いたところを詰めたスアレスのシュートは、ポストにはね返されてしまった。
 
 試合はこのまま終了し、マドリーはバルサとの通算対戦成績を73勝33分け69敗として、通算10回目のスーペルコパ制覇。エース不在でも、彼らの強さに何ら変わりはなかった。
 
 ただ、マドリーの充実ぶり以上に、この一戦ではバルサの元気のなさが目立った。ボールポゼッションで相手に上回られ、迫力ある分厚い攻撃で宿敵に脅威を与えることもできず……。アメリカ遠征の際にはこれまで通りの強さを見せていただけに、より現状の深刻さが際立つ。
 
 ネイマール退団の影響が顕著に表われたバルサは、このまま苦しい時期を過ごすことになるのか。あるいは、噂されるデンベレ、コウチーニョら新戦力の到来などによって、すぐに持ち直すのか。その答は、今週末に開幕するリーガで明らかになる。