チョウ・キジェ監督率いる湘南がワンチャンスを生かし、勝利を手繰り寄せた

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[8.16 J2第28節 千葉0-1湘南 フクアリ]

 好ゲームが期待された試合はしかし、一方的な展開となった。湘南ベルマーレは千葉のハイプレス、波状攻撃に後手を踏み、シュート数は相手の19本に対してわずか2本。会見に出席したチョウ・キジェ監督は「見ている人、評論する人は『ジェフが勝つべきだった』という試合だと思うけど、僕はちょっと違う」と切り出した。

「相手のストロングポイントを抑えて我々の良さを出そうとした。いいところは出なかったけど、それも含めて全部が“正解”。どんなにボールを持って、どんなにシュートチャンスをつくってもゴールが入らなければ勝てない。内容を度外視したわけじゃないけど、選手はいい意味で状況を判断した。長いシーズンを戦ううえで、彼らなりに“正解”を出したと思う」

 指揮官は「正解」という言葉を何度も用い、苦しみながらも勝利を手繰り寄せた選手たちに評価を与えた。立ち上がりからGK秋元陽太がファインセーブを連発し、押し込まれながらも無失点で望みをつなぐ。迎えた後半37分、FWドラガン・ムルジャがCKをヘッドで押し込み、後半唯一のシュートが値千金の決勝点となった。「今日の彼らがピッチ上で見せたものが正解だったと思う」。長丁場のシーズンでは、勝ち点1を3に変える試合も必要になる。理想的な勝ち方からは遠くとも、これが正解。J1昇格を目指す首位チームにふさわしい試合巧者ぶりを発揮した。

「自分たちがどうこうというより、今日のジェフさんのパフォーマンスは間違いなくシーズンの中で一番高かったと思う」。キジェ監督は相手の気迫、戦術の浸透ぶりに脱帽し、「今日はJ1チームのようなクオリティだった。皮肉じゃなく、勝ち点3はジェフさんにいくべき試合だったと思っている」と手放しで称賛していた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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