イラスト/びごーじょうじ

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「盛期ルネサンスの三大巨匠」といえば一般的にレオナルド・ダビンチ、ミケランジェロ、ラファエロの3人を指す。ルネサンスという同時代に生きた彼らの中で最も長生きしたのがミケランジェロだ。

 ダビンチとミケランジェロは当時からライバルと見なされており、複数の人が2人に確執があったことを記している。この対立の背景には彫刻と絵画のどちらが優れているのか、という議論があったが、2人は性格も対照的だった。優雅で気品があるダビンチに対して、ミケランジェロは周囲からは高慢な変人だと思われていた。

 ダビンチは晩年、菜食主義者になり、少し食べただけで満足せよ、といった類いの記述をメモに残している。それに対してミケランジェロは食べるものにも着るものにも無頓着で、暮らしぶりも非常に質素なものだった。

 ミケランジェロは普段、どんなものを食べていたのだろうか。残っているメニューのメモ書きによるとパン、ワイン、ニシン、それからトルテッリというラビオリに似たパスタ。あるいはサラダにパン、ワイン、ホウレン草、イワシ、トルテッリ。パンにウイキョウのスープ、ニシンにワインという具合だ。
 このメモはひょっとすると朝食、昼食、夕食のメモだったのかもしれない。全体から受ける印象はしっかりと食べているということだ。それも当然、ミケランジェロが生まれたイタリア・トスカーナは料理がおいしいことで有名だ。ちなみにトスカーナのパンは塩が入っていないことで知られる。ミケランジェロが食べていたパンにも塩は入ってなかったに違いない。

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