フィリピン議会で演説するロドリゴ・ドゥテルテ大統領(2017年7月24日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は16日、首都マニラ(Manila)近辺で麻薬捜査関連の一斉摘発を実施し32人を射殺した警察を称賛し、麻薬犯罪の容疑者を毎日数十人殺害するよう促した。

 警察当局は、マニラに隣接するブラカン(Bulacan)州で14日に行われた麻薬取引に関わる容疑者の一斉摘発で32人を殺害したと発表。ドゥテルテ大統領が進める「麻薬撲滅戦争」で最多の死者数を出した作戦の一つとなった。

 ドゥテルテ氏は麻薬撲滅戦争を支援する防犯組織に向けた演説で、「ブラカンで最近実施しされた大規模な摘発で32人が死んだのはいいことだ」「もし毎日32人を殺せるなら、この国が悩まされているものを減らせるかもしれない」と述べた。

 この演説に先立ち、ブラカン州の警察本部長は一斉摘発に関してマニラで記者会見し、麻薬犯罪に関与する者たちに「衝撃と畏怖」を与えたかったとし、「他の麻薬関与者らは麻薬取引を続けるか考え直すことになるだろう」と発言。さらに、摘発により容疑者109人が逮捕されたことを明らかにした。

 本部長また、警察の容疑者殺害は自衛のためだったと主張。一斉摘発では銃器や手投げ弾が押収されたと説明し、「われわれは何も悪いことはしていない」と語った。本部長は後にAFPに対して、警察側に死傷者は出なかったと明らかにしている。
【翻訳編集】AFPBB News