16日、韓国・朝鮮日報によると、韓国の写真家が、正式な許可なく撮影した長崎・端島(軍艦島)内部の写真展示会を開いた。写真は軍艦島。

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2017年8月16日、韓国・朝鮮日報によると、韓国の写真家が、正式な許可なく撮影した長崎・端島(軍艦島)内部の写真展示会を開いた。

釜山(プサン)市内の「国立日帝強制動員歴史館」で写真展「軍艦島−三菱 グンカンジマ」を開催中のイ・ジェガプ氏(51)は、これまで軍艦島内部の撮影に成功した唯一の韓国人カメラマンとして知られている。

1996年、日本統治期の近代建築物について論文を執筆中に軍艦島について初めて知ったというイ氏は、軍艦島を「朝鮮人強制徴用という民族の傷を理解する一つの媒体」と捉え、2007年から本格的に日本を中心として強制徴用と太平洋戦争の痕跡をカメラに収め始めた。

初めて軍艦島に入ったのは08年。当時の様子について、イ氏は「夜明けに釣り人に変装した。部外者の侵入を監視する日本の行政船が現れる前に、こっそりと写真を撮らなければならなかった」「危険だったが、本当に価値のあることだと思った」と語る。島内を歩くと「朝鮮人の宿舎には、波が打ち寄せるたびに海水が入ってきた。衛生状態もひどかったように見えた」といい、「その様子があまりにも凄惨(せいさん)で、全身に鳥肌が立った」という。

イ氏は今回の写真展開催について「歴史は個人のものではないので、当然共有しなければならない」「私の写真を見た人々が、日帝による強制徴用の犠牲・被害者の傷と痛みを少しでも知り、記憶して、分かち合うことができればそれで満足だ」と話している。

イ氏が撮影した40点の軍艦島の写真のほか、軍艦島で事故や病気で亡くなった朝鮮人名が記録された名簿の原本などの資料は、11月30日まで国立日帝強制動員歴史館で展示されている。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「本当に貴重な仕事をしてくれた。歴史を忘れてしまった民族には未来がないことをよく覚えておこう」「ぜひ見に行きたい」「『国立日帝強制動員歴史館』という場所があることを初めて知った。ぜひ行ってみたい」など、写真展への好意的な意見が多く寄せられた。

その一方で、「内緒で撮影した写真を、こんなに堂々と展示しても大丈夫?ひそかに展示した方が良いのでは?」と、無許可で撮影した写真の展示会を心配する声もみられた。(翻訳・編集/三田)