アメリカ・シアトルに住んで十数年。エディター&ライターとして活躍するNorikoさんが、現地で話題のフードやライフスタイルにまつわる情報をレポート。今回は、シアトルのフルーツ事情とアメリカ人のちょっとおもしろい習慣をお届けします。


シアトルはフルーツ王国だった!

シアトル近郊は緑豊かで水も豊富、気候も温暖なことから、昔から農業が盛んです。なかでもフルーツは全米最大規模の収穫数を誇り、とくにリンゴやサクランボが有名。シアトルは本土のなかでもカナダ近くの最北に位置しているので、日本のフルーツ王国、東北地方の環境と近いところがあるのかもしれませんね。
毎年、夏が近づくころにはファーマーズ・マーケット(農家による青空市)が始まり、産地直送の新鮮なフルーツがところ狭しと並びます。今年の夏も近所のファーマーズ・マーケットに出かけては、私もいろいろ買ってみているところです。アメリカ人と日本人ではフルーツの食べ方が違う?

アメリカ人の家にお呼ばれしたり、パーティに行ったりするうちに、「日本とちょっと違うな」と、いくつか気づいたことがあります。

(1)アメリカ人はフルーツの皮をむかない?


日本人はリンゴを食べる際、皮をむく人、むかない人がいますよね。アメリカでは皮つきが圧倒的です。それもリンゴだけでなく、梨、プラム、アプリコット、うぶ毛が気になる桃でさえも、皮をむかないで食べている人が多い印象。ブドウも日本のものと違って皮が柔らかく種がないので、そのまま果実を丸ごと食べます。最近は、日本でもそうした品種が出てきて人気のようですね。(2)アメリカ人はフルーツを房から直接食べない?


たとえば、サクランボ。日本での子ども時代、皿には房ごと盛られ、つながっていると「双子だ!」なんて言いながら食べた記憶があります。でも、アメリカ人宅ではバラして選別し、実だけにしてから洗って冷蔵庫に入れるんですよね。ブドウも、やっぱりバラして器に盛りつけます。イチゴはヘタを取ります。そうしておくと、ほかのフルーツとミックスして、いろいろ食べやすいですよね。(3)スイカとメロンは小さくカットして食べる

スイカとメロンは、日本だとくし形切りにすることが多いですよね。アメリカでは、くし形切りにしてから、さらに手のひらサイズにまで小さくカットすることが多いような気がします。その際、皮を除いてあることも。パーティのひと皿ともなると、スプーンなどでくり抜き、ひと口サイズにして盛りつけます。ボール状にくり抜ける専用のキッチン雑貨もありますよ。フルーツを食べるのが億劫という人は試してみて

上に挙げた3つは、じつは合理的な食べ方なのかもしれません。皮つきで食べてしまえば、皮をむく面倒はなし。すぐに食べられる状態にあらかめ用意しておけば、気が向いたときに冷蔵庫から出してつまめます。食べられない部分の生ゴミをまとめて処分でき、冷蔵庫のスペースも取りません。
ちょうど旬のフルーツが出そろうこの時期。アメリカ式の食べ方を参考に、いろいろと食べてみてはいかがでしょうか?

【Norikoさん】
アメリカ・シアトル在住。現地の日系タウン誌編集長職を経てフリーランス・エディター/ライターとなり、日米のメディアに旅行情報からライフスタイル、子育て事情まで多数の記事を寄稿する。著書に『アメリカ西海岸ママ〜日本とは少し違うかもしれない、はじめての妊娠&出産〜』(海外書き人クラブ刊)