「ちゃんとレシピ通りに作ったのに思ったような味にならなかった」―。こんな経験、誰にでも一度や二度あると思いますが、その原因は「火力」にあるのかもしれません。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、意外と知らない「強火・中火・弱火」の違いについて解説しています。

若葉ちゃんシリーズ 火加減

さて、本日は若葉ちゃんシリーズ。

家事初心者の方向けに書いています。なので、ベテランさんは読み飛ばしてくださいね。あ、もちろん「初心者っていうのは、ここから解らないのか…」と驚く意味で読んでくれてもいいんですよ(*^O^*)。いや、私もそう思ったから記事にするんですけどね。お子さんには、このレベルから教えてあげてくださいね。

料理本やレシピにしょっちゅう出て来る言葉、「ツヨビ・チュウビ・ヨワビ」……( ̄∇ ̄)。中火で沸騰したら弱火にして5分…とか、すごくよくある記述です。ところが、この火加減が解らないと、そもそも料理が始められないわけです。

こういう記述は、読んでいる時にはなんとなく「火力が強いか弱いかだろう」くらいに考えてしまいますよね。でもね、そう考えて失敗しないそこのあなた。若葉ちゃんじゃありませんね( ̄∇ ̄)。

真の若葉ちゃんとは、この記載を見て、トホーに暮れる人たちなんです。なにをもってツヨビというのか、ヨワビにするとはドコまで弱くしたらいいのか。こういう、体験を積み重ねてしまえばなーんとも思わなくなるところが解らないんですよ。だってほら、体験がないから。だから若葉ちゃんって言うんだから。

なので、そんな若葉ちゃんたちのために解説しておきたいと思います。

● 強火とは、鍋底全体に炎があたる状態のこと

です。解るよね。ここで注意点がふたつ。ひとつは

● 鍋底から炎がはみ出す状態は、強火を超えてしまっている

こと。火が強すぎる状態なので、もう少し絞りましょう。もうひとつは

● 全開・最強が必ずしも強火とは限らない

こと。もっとずっと絞られた炎でも「強火」と言える場合が多いんです。次に

● 中火とは、炎の先が鍋底に届くくらいの状態のこと

です。あ、なんか解った? そう、

● 弱火とは、炎の先が鍋底に届かない状態のこと

です。つまり、鍋底と炎の当たり具合で決まるわけです。これなら忘れずに済みそうかな? 中火で沸騰したら弱火にして5分…とか、すごくよくある記述ですよね。

で、実はもう一つトラップがあるんですよ。ガスコンロの火口が二つ以上ある場合、火力の強さは火口ごとに違うことです。いや、若葉ちゃんは2クチコンロを使っていないんじゃないかって気もするんだけども、もし使っているとしたら、絶対知らないと思うんですよね。あ、若葉ちゃん、知ってた?

ちなみにその火口の火力が強いかをどーやって調べるのかというと

● 火を着けたときの炎の広がり方

です。広がり方が大きいほど、火力が強いと。知ってみれば実にカンタンな見分け方ですね。

火加減恐るるに足らず。暑い夏には熱い料理を作ってみてくださいね。

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出典元:まぐまぐニュース!