体に良いとされる成分は多く存在します。人間が生きていくために欠かせない必須栄養素があるのに対し、たとえなくても体が正常に機能していける「ファイトケミカル」のような栄養素もあります。しかし意識的に毎日摂取しておきたいのがファイトケミカル。ファイトケミカルは体を直接作る栄養素ではありませんが、体の調子を整え病気を予防してくれる栄養素なのです。

植物が身を守るために作られるファイトケミカル

ギリシャ語「Phytochemical」が原語であるファイトケミカルは、phyto(植物)chemical(化学物質)であることから、植物性の化学物質を意味します。フィトケミカルとも呼ばれ、野菜や果物、豆類などの色や香り、味(辛味や苦味)となる成分です。しかしファイトケミカルの存在理由はそれだけではありません。動物とは異なり動くことができない植物は、紫外線や害虫などから身を守るために、ファイトケミカルを作り身を守っています。ファイトケミカルは植物が生んだ知恵でもあるのです。人間にとってファイトケミカルは必須栄養素ではありませんが、抗酸化作用や免疫力を上げる効果があり、一生を通して十分に摂取していきたい栄養素です。

種類豊富なファイトケミカル

ファイトケミカルと一口に言っても、その種類は数万にものぼると言われています。そのうちよく知られたものをあげてみましょう。

●カテキン

緑茶や紅茶に含まれる渋み成分。ポリフェノールの一種で抗酸化作用があり、脂肪や糖が血中に増えるのを防ぐ働きがあります。

●アントシアニン

ポリフェノールの一種でブルーベリーやビルベリーに多く含まれ、目の働きを良くする働きがあります。

●リコピン

カロテノイドの一種で、トマトに多く含まれています。強い抗酸化作用を持ち、血流を良くする働きがあります。

●スルフォラファン

ブロッコリーやブロッコリースプラウト(ブロッコリーの赤ちゃん、スプラウトの驚くべき健康パワー!)に含まれ、強力な抗酸化作用を持ち抗がん作用があるとして話題の成分です。

●カプサイシン

唐辛子に含まれる辛味成分で、体内の燃焼を促進させるため、肥満予防に効果があるとされています。

毎日様々なファイトケミカルを摂るのがおすすめ

ファイトケミカルは成分ごとに異なる健康効果をもたらしてくれるため、毎日変えていろいろな野菜や果物などを食べるのがよいでしょう。食品に含まれるファイトケミカルは、一部の野菜や果物では皮や種に多く含まれています。これらを捨てずにジュースにしたり煮込んだりして食べると、効率良くファイトケミカルを摂取することができます。サプリメントでもファイトケミカルを摂取ことができますが、効果を期待するあまりに摂りすぎてしまうと、過剰症により健康被害が起こる恐れがあります。必ず目安量を守って摂取するようにしましょう。夏に摂りたいファイトケミカルはこちら(夏に摂りたい「ファイトケミカル」)を参考にしてみてくださいね。


writer:Akina