負の連鎖は続くものだ。もともと左サイドバックに問題をかかえ、DFBポカール1回戦では本来右サイドのパヴァールを左へ移す決断を下していたハネス・ヴォルフ監督だったのだが、開始直前にCBバウムガルトルの欠場が決定。パヴァールを中へと戻し、加入したばかりの19才MFジェニス・ブルニッチを急遽左サイドバックとして起用したのだ。

「もうベンチには、左サイドバックでプレーできる選手はいなかった。バウムガルトルの欠場は想定していなかったよ。そこでブルニッチにいけるか聞いたんだ。あとで思えば、彼も嬉しくはなかっただろうけどね」と、ドルトムントU19時代から知るヴォルフ監督はコメント。

結局アグレッシブにプレーする相手オフェンスに、チーム全体と同様ブルニッチも苦戦を余儀なくされており、「いままで中でしかプレーしていなかったんだから」と指揮官も思いやった。

たしかに縦のラインだけに集中していればいいという見方もある。しかし息のあったプレーも落ち着いてボールに対処することもできず、確かにキャンプではスペースの理解とアグレッシブさ、カウンターでの対処、推進力でいいところをみせていたのだが、あくまでそれはボランチでのことだ。

開幕戦では少なくともアオゴやバートシュトゥーバといった新戦力がここでのオプションとなるが、果たしてもしももう1度同じような窮地に陥った場合、ヴォルフ監督はどのような決断を下すことになるのだろうか。