2013年のミート&グリートでラジオDJのデヴィッド・ミューラーにセクハラを受けたと訴えたテイラー・スウィフト。当初、大ごとにしないようにと配慮したテイラーは、警察に訴えずにラジオ局のみに通告。その結果、デヴィッド氏は解雇されることに。その2年後に、名誉毀損を理由にデヴィッド氏はテイラーを相手取った民事裁判を開始。

「次の仕事が見つからない」などを理由に、テイラーに300万ドル(約3億3000万円)を民事訴訟で要求していたDJデヴィッド氏。それを受け、テイラーは彼を性的暴行で訴え、たった1ドルを請求。その理由は「彼から金銭を奪うことが目的ではなく、セクハラや性犯罪に『ノー』と言ってもいいんだと示したかった」から。

裁判中の証言では、デヴィッド氏は仕事をクビになり裁判を起こすまでの約2年間でほんの数社にしか応募しなかったことや、クビになったラジオ局での年俸が15万ドル(約1600万円)ということを考えると請求額が大きいことなどが発覚。さらに彼は「テイラーは当時の彼女とは写真を撮ろうとしたが、私は無視されていたような気分だった」などと告白したことも話題に。

裁判所の向かいのビルに入っている企業がテイラーに当てた応援メッセージを窓に掲載。テイラーは裁判終了後に、お花とお礼のメッセージを送っている。

テイラーも証言台に立ち、デヴィッド氏と当時の彼女が酔っていたことや、驚いて彼からできるだけ離れスカートの裾を自ら下ろしたことを明かしたほか、何秒間触られたのか聞かれ「わざとスカートの中に手を入れ、直接お尻を掴んでいると確信できるくらい長かった」と答えた。また、当日騒ぎにしなかった理由をファンがまだまだ待っていたため、ミート&グリートをしてあげたかったからだと話した。

当時のボディガードはもちろん、テイラーのお母さんも証言に参加。特にお母さんは、「そこの男が触ったとテイラーから聞きました。テイラーはセクハラの後も、『来てくれてありがとう』とお礼をしてしまったそうで、そのことにも深く傷ついていました。私は『なぜ彼女をここまで礼儀正しく育てたのか』と無念な気持ちになりました」と、涙を浮かべながら娘の潔白を訴えた。

一方で、デヴィッド側は最後まで疑惑を否定。弁護人が写真を見せながら「この顔が見知らぬ男にお尻を掴まれた時の顔だと思いますか?」と陪審員に訴えかける一幕もあり、テイラーは涙を流した。

最終的に裁判はテイラーの勝訴で幕引き。その後テイラーは<Us Weekly> に声明文を発表。

「裁判官や陪審員の皆さんには真剣にこの事件を考慮してくださったこと、また弁護士の皆さんには私や、沈黙を強いられていると感じている被害者のために戦ってくださりありがとうございます。また、2年に渡り行われた裁判中サポートしてくださった皆さんには本当に感謝しています」
「私は巨額な費用がかかる裁判を起こせる人生を、とても恵まれているものだと理解しています。また、同じように被害を受けた人々の声を上げる手助けをすることが私の願いです。ですから、性犯罪の被害者の弁護を手助けする複数の団体に、近い将来に寄付をします」

テイラーのファンは性犯罪の被害者をサポートする団体「RAINN」への寄付金を募るキャンペーンを開始し、8月16日14時時点で目標額5000ドル(約55万円)にあと少しで到達するまでに! さらに、同じく性犯罪の被害を訴えている歌手のケシャなど、テイラーのSNSには多くのセレブからもサポートと賞賛のメッセージが届いている模様。

泣き寝入りするのではなく、正しいことのために戦うことの大切さを示したテイラー。彼女の行動に勇気づけられた人は少なくないはず!