人生や社会情勢について歌った、美しい旋律のロック・バラード / 「ホワット・アバウト・アス」ピンク(Song Review)

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 「ジャスト・ギヴ・ミー・ア・リーズン」などの大ヒット曲を輩出した6thアルバム『トゥルース・アバウト・ラヴ』(2012年)から、およそ5年ぶり、7枚目のスタジオ・アルバム『ビューティフル・トラウマ』を2017年10月13日にリリースすると発表した、P!NK(ピンク)。本作からの先行シングルとして、「ホワット・アバウト・アス」が2017年8月10日に発売され、同日に公開されたオーディオ・ビデオが、3日間で500万視聴回数を記録している。ピンクの音楽活動が途絶えていたのは、昨年12月に第2子を出産したため。

 今年、米ビルボード・ソング・チャートで12週のNo.1を獲得した、エド・シーランの「シェイプ・オブ・ユー」を手掛けた音楽プロデューサー、スティーブ・マックが、プロデュースとソング・ライティングを両立。新作『ビューティフル・トラウマ』のアルバム・プロデュースも、彼が担当する予定だ。ライターには、北アイルランド出身のシンガー・ソングライター、ジョニー・マクデイドも参加している。ジョニーも、エド・シーランの新作『÷(ディバイド)』や、前作『x(マルティプライ)』(2014年)などに曲を提供している。

 この曲は、無くした愛や壊れた幸せについて問いかけ、考え、答えを導くという、人生や社会情勢について歌ったナンバー。政治的抗議のメッセージも込められている。ラララ〜と、優しいハミングではじまり、サビでは力強い歌声を聴かせるピンクのボーカルは、ブランクがあっても全く勢いが衰えていない。以前よりも包容力が感じられるのは、2人目の子供が生まれたことが反映しているからかもしれない。日本人の耳にも馴染む、美しい旋律のロック・バラードだ。

 「ホワット・アバウト・アス」が4曲目に収録される『ビューティフル・トラウマ』は、全13曲の新曲が収録される予定。自身のインスタグラムで公開したアルバム・ジャケットは、赤いフードのついた白いドレスにサングラスという、個性的なファッションに身を纏ったピンクが、威風堂々佇む姿が写っている。「このアルバムを誇りに思う」とコメントした復帰作は、「ホワット・アバウト・アス」の完成度の高さからも、期待大。ピンクの次章が、いよいよ本格始動する。


Text: 本家 一成

◎リリース情報
「ホワット・アバウト・アス」
P!NK(ピンク)
2017/8/10 RELEASE