奇妙な珍魚で高級餃子フルコース!食べたら絶品、悶絶モノだった

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日本全国津々浦々まで定着した餃子。いまや国民食の一つと言っても過言ではない。これまでにリリースした記事を見ても、いちご大福餃子など変わり種の話は尽きないが、その決定版とも言える究極のメニューが誕生した。有明海に生息するとても奇妙な珍魚尽くしの餃子フルコースが期間限定、当選者限定で提供されるのだ。作るのは「餃子の王様」ことマンボミュージシャンのパラダイス山元さん。オーナーシェフを務める完全会員制の高級紳士餃子レストラン「蔓餃苑」を一時閉め、「珍魚苑」をオープンするほどの熱の入れようだ。さっそくメディア向け内覧会に潜入し、絶品餃子を味わってきた。

■パラダイス山元さん「珍魚苑」オープン

東京・荻窪駅から歩くこと約10分。とあるマンションの一室にひっそりと存在する「珍魚苑」に到着した。山元さんは著名なマンボミュージシャンでありながら、鉄道をはじめとする乗り物マニアとしても知られ、アジア唯一の公認サンタクロースでもある。

店内にはサンタグッズのほか、自らが提案し普及に努める盆栽にフィギュアを配した「マン盆栽」や、評論活動もしている脚立などが所狭しと並べられ、少し怪しげで不思議な空気を醸し出している。もちろん、山元さんが出版した数々の餃子本も存在感を放っている。

到着を迎えてくれたのは山元さんではなく、ムツゴロウの被り物をした佐賀県政策部広報広聴課サガプライズ!プロデュースオフィスの中島さんだ。地元食材をPRするため、佐賀県が山元さんにコラボレーションをお願いしたのが「珍魚苑」の始まりだった。中島さんの呼び込みで山元さんが入場した。

■まるでエイリアン……有明海の珍魚たち

「どう考えても食材には見えないじゃないですか。いろいろとうれしくなっちゃって、これで餃子を作ることを思いついたんです」。山元さんが佐賀空港から長崎県へ向かう途中に体験した有明海の食材たちとの出合いを語る。

お馴染みのムツゴロウ、ぬめぬめとしてエイリアンのようなワラスボ、佐賀では若い人の尻穴を指す「わけのしんのす」と呼ばれているイソギンチャクなどがたまたま立ち寄った道の駅「鹿島」に並んでいるのを見て、山元さんは狂喜乱舞。友人宅で作る餃子の具材として当初考えていた佐賀牛は頭の中から吹っ飛んでいた。

啓蒙活動の一環なのか、何でも餃子にしてしまう山元さんは「誰も(これらの珍魚を)餃子にしてるわけないので、これで美味しかったら完璧だと思ったら……美味しかった」と興奮気味に振り返る。

噛み付こうとする獰猛なワラスボに悪戦苦闘しながら、「泥の中に住んでるから目が退化して……」などと用意した食材を紹介する博識な山元さん。いつものようにテンションも高めだ。

■素焼きのムツゴロウに“尻穴”も

次は調理。今回いただくのはムツゴロウ、イソギンチャク、ワラスボ、ニシガイの4種類。

真っ黒になった素焼きの頭部と尾っぽを出したまま、中央部を皮で巻いたムツゴロウ。イソギンチャクは、わけのしんのす(若い人の尻穴)をかたどった皮に包まれている。

ワラスボは断末魔の叫びを連想させる頭部をトッピング。ニシガイはバターソテーでシンプルに仕上げた。それぞれ見た目にも楽しい餃子が目の前で次々できあがっていく。そして出来立てを食す。

まずは佐賀の珍味「がん漬け」にマヨネーズを混ぜたソースでムツゴロウ餃子をいただく。真っ黒焦げの姿に苦味を想像したが、そんなことはない。柔らかい皮に包まれた淡泊な白身とソースがよく合う。カリカリとした頭部、尾っぽとの食感の違いも楽しい。

■贅沢なワラスボ、ニシガイに悶絶

イソギンチャクは九州の甘口醤油がいい味付けになり、皮が破れた瞬間に口の中に磯の旨味が広がった。コリコリとした食感が意表をついている。

ワラスボは体長50cmはありそうなのに取れる身はほんのわずか。餃子1個に1匹分の身が丸々使われているとか。なんとも贅沢だ。もちろん美味。断末魔の頭部も食べてみたが、飽きるほど骨を噛み続けて顎が疲れてしまった。踏ん張る力を付けたい人や顎を鍛えたい人以外にはあまり勧められない。

最後のニシガイはサザエのようにコリコリした食感を楽しもう。バターだけのシンプルな味付けがたまらない絶品もの。口に含んだ瞬間、思わず「やばい〜」と悶絶の声が漏れてしまった。

■餃子愛に溢れる王様のお言葉

料理の間にも山元さんの口から餃子愛に溢れる言葉が次々と飛び出した。ほんの一部を紹介しよう。

「肉や魚の網焼きはうまさの3分の1を捨てている。餃子の場合、包んだ皮が口の中で炸裂するとオオっとなる」

「包むだけでもデザイン性が問われる。焼き加減や焦げ目、ひだの数などアート性の高い食べ物」

「切って刻んで味付けして寝かせて包んで焼いて、1個作るのに結構時間をかけている。料理的にはフレンチよりも餃子の方が難しい」

手作り餃子を通して家庭で食育を推進する「餃育」の義務化など餃子の王様としてさらなる高みを目指す山元さん。珍魚との出会いがその崇高な思いに一歩でも近づくことを願ってやまない。

【珍魚苑】
場所:東京都杉並区(詳しくは当選者のみにお知らせ)
期間:2017年8月9日〜9月22日で不定期開催
料金:ひとり税込2万円(有明海の珍魚を使った幻の餃子のフルコース、佐賀の日本酒など飲み放題込み)
希望者はサイト内の予約応募フォームから申し込み、抽選。第1期(8/9〜31)は既に応募期間が終了しており、30人の枠に対して656人の応募があったという。第2期(9/1〜22)は8月17〜23日で応募を受け付け、25日に当選者が発表される。

(武藤章宏)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)