ケニア・キスムで、街中を警戒する治安部隊の隊員ら(2017年8月11日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ケニアで8日行われた大統領選の結果に対し、住民による抗議行動が起こった西部キスム(Kisumu)で、警察当局による家宅捜索の最中に殴られたとみられる生後6か月の女児が死亡した。女児の父親が15日、明らかにした。

 死亡したサマンサ・ペンド(Samantha Pendo)ちゃんの父親によると、警察が先週11日に自宅周辺のスラムで抗議する住民に対する取り締まりを行った際、この家にも家宅捜査が入った。

 警官らは家に向けて催涙ガスを噴射し、ドアを打ち破って侵入。夫婦は警棒で殴打され、母親に抱かれていたサマンサちゃんは頭部にけがを負い、以降病院で昏睡状態に陥っていたという。

 父親はサマンサちゃんが死亡したことを認め、「なぜ警察は私たちを殴り、無実の娘にけがを負わせなければならなかったのだろうか。私たちは、投票して自宅にとどまれという政府の命令に従っただけだ」と訴えた。

 ケニアでは現職のウフル・ケニヤッタ(Uhuru Kenyatta)大統領が勝利した大統領選の結果をめぐり、破れた野党連合のライラ・オディンガ(Raila Odinga)氏は大規模な不正が行われたと主張。野党支持者らが起こした抗議行動に対して取り締まりが行われるなど、混乱が続いている。

 AFPの集計によると、選挙後の混乱による死者は17人に上り、また赤十字(Red Cross)はこれまでに負傷者177人を治療したとしている。
【翻訳編集】AFPBB News