遺族の男性を抱擁する文大統領=16日、ソウル(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日、前政権時代だった2014年4月に発生した旅客船セウォル号沈没事故の犠牲者の遺族約200人を青瓦台(大統領府)に招き、「政府を代表して深くおわびする」と謝罪し、「真実究明に最善を尽くし、家族の遺恨が残らないよう、最後の1人を見つけるまで最善を尽くすことを約束する」と述べた。

 セウォル号の沈没事故では修学旅行中だった高校生ら304人の死者、行方不明者を出した。今年4月に引き揚げられてから実施された捜索作業で4人の遺骨が見つかったが、依然として5人の遺骨は未収集となっている。

 事故発生後、大統領が同事故について正式謝罪したのは初めてで、真相究明に向けた動きが急速に進むとみられる。

 文大統領は「どうしてこうしたとんでもない事故が起きたのか、事故後の政府の対応はどうしてそんなに無能で無責任だったのか、当たり前の真相究明をなぜ避けていたのか、引き揚げに長い時間がかかった理由は何なのか、国民はいまだに理解していない」と指摘。「真実を究明することは(犠牲者)家族のハン(恨み)を晴らすためにも必要だが、二度とそのような惨事が起きないよう、安全な国づくりの教訓を得るためにも必要だ」と強調した。