トヨタはECOカーをさらに発展させるべく、EV系動力の多様化を推進しています。2代目新型プリウスPHVは、プラグインハイブリッドとしてEV機能の向上と専用デザインの採用で大幅に進化。燃料電池車のミライやHVのプリウスと並ぶ、EV系の戦略車として登場しました。

新型プリウスPHVの特徴はEV性能を大幅に向上させていること。パワーユニットはプリウスのHVユニットをベースに、大容量の駆動用リチウム電池を搭載。またデュアルモータードライブやヒートポンプ式エアコンなどの機能を充実させて、EVパワーの向上とECO性能を両立。満充電でのEV走行距離をカタログ値で68.2kmまで伸ばし、自動車ユーザーの約8割が1日で走る平均距離を賄う性能を実現しました。

またオプションでは、駆動用バッテリーへ年間約1000km分の電力を太陽光発電する「ソーラー充電システム」や普通充電口に100V/1500Wの外部給電を行う「アクセサリーコネクター」も設定されています。

先代プリウスPHVはプリウスと同じスタイルでしたが、新型では全長をプリウスより105mm延伸して専用デザインを採用。8連LEDヘッドライトで精悍なマスクを実現するとともに、リアハッチには骨格がカーボン製のダブルバブルウインドウを採用して、先進性と軽量化を両立しました。

インテリアは、インパネのセンターコンソールに超大型のタッチ式モニターパネルを設置して、先進性と利便性を訴求。居住空間はプリウスと同等ながら、リアはあえて2人掛けとして、ゆとりの4名定員としています。なおリア荷室下部に駆動用バッテリーを搭載したため、荷室容積はプリウスより少ない設定となっています。

新型プリウスPHVは、FFパワーユニットは全車共通で約326万〜約422万円のプライス設定。グレードはリーズナブルで燃費に優れる「S」と、快適・安全装備の「A」の2つをベースにして、5つの標準仕様を用意しています。

燃費と使い勝手に優れるのは、急速充電と純正ナビが付く「S“ナビパッケージ”」。年間約1000km分の充電が可能な「ソーラー充電システム」も、S系だけのオプション設定です。また安全快適装備で選ぶなら、運転支援システムが標準装備の「A」がオススメ。

またプラグインハイブリッドならではの装備としては、100V/1500Wの外部給電ができる「アクセサリーコネクター」が、最上級グレードを除いてオプション設定となっています。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

第550弾プリウスPHVのすべて(より深く知りたい方はこちらがオススメ)
http://3a.as-books.jp/books/info.php?no=NMS20170304

新型プリウスPHVは、EV機能の大幅アップとデザイン差別化で勝負!(http://clicccar.com/2017/08/16/501747/)