全国のスタバ店舗で高校生たちが新しい自分に覚醒! 僕だって、私だって、地域の人たちの笑顔が作れた!

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■受け身な自分を変えてみたい!

 「自分はダメな人間だと思うことがある」―。こう感じる日本の高校生は7割超。アメリカ、中国、韓国の高校生たちと比較してもその割合が高いという結果が、国立青少年教育振興機構の「高校生の生活と意識に関する調査報告書-2015年」で報告されている。また、「私は人並みの能力がある」「自分の希望はいつか叶うと思う」などの設問への肯定的な回答も、日本の高校生は他の3カ国と比べて少ないという結果が出ている。自分への自信が揺らぎがちな中で、勉強に部活にと忙しく毎日を過ごしている日本の高校生たちも多いのだろうか?

 この夏、「受け身の姿勢の自分を変えてみたい」「新しい体験をして世界を広げたい」と、夏休み期間を利用して地域活動デビューを果たした高校生たちがいる。初めて出会った数人の仲間で、「地域の人に喜んでもらう」企画の立案から開催までを実現した4日間。高校生の地域活動を応援するスターバックス コーヒー ジャパン(以下、スタバ)の「Youth Connection @ STARBUCKS」に参加した高校生たちの様子を取材した。

■4日間で地域の人を元気にする企画を

 Youth Connectionは昨年夏に続き2回目。全国のスタバ店舗で2〜4人の高校生(高等専門学校生を含む)を募集。グループを結成し、その地域の特性や来客層などを踏まえ、地域の人に喜んでもらえる企画を立てるという、参加費無料の4日間のプログラム。1日目にスタバやグループのお互いのことを知り、2日目に企画を持ち寄って決定、3日目に開催に向けての準備と練習、4日目に開催本番を迎えるというもの。今年度は、約600店舗(昨年は235店舗)での実施で、参加高校生の数は約2500人(同850人)と規模を大幅に拡大しての開催だ。

■仲間を知り、地域について考える

 東京・港区の白金高輪店では、高1女子、高2女子、高3男子の3人のグループが、8月上旬に活動した。初日に緊張した表情で集まった高校生たちの緊張をほぐし、サポートしていくのが店舗のスタッフ。白金高輪店では、大学生のアルバイトスタッフたちが中心となってサポートした。

 大学4年のスタッフの進行の下でプログラムが始まった。自己紹介をし、お互いを苗字ではなく名前で呼び合うことを決めた高校生たち。時間がたつにつれて、表情の硬かった子にも少しずつ笑顔が増えて発言が活発に。店舗の特徴について、「住宅街だから常連さんが多いのでは」「店員さんとお客さんの距離が近い感じがする」「小さな子どもを連れたお母さんも来る」などと意見交換し、やりたい企画についても、相手の話に相づちを打ちながらていねいに耳を傾けた。

■企画を生み出す大変さ

 「地域のお客さんに喜んでもらい、自分たちも楽しんで活動する」を最大のテーマにして企画決め。それぞれのやってみたいことが出尽くした後で、それをどう調整したり削ったりしながらまとめていくかが最大の難関だ。3日目に具体的な内容を確定させ、翌日の本番に向けた練習を実施した。企画の内容は、「テイスティングの提供を通して地域の人たちと交流する」というもの。店舗前にテーブルを出し、通りがかった人に声をかけて、スタバのアイスコーヒーやアイスティーをミニカップで試飲してもらう。単なる試飲ではなく、5種類のシロップの特徴を説明して好みのものを選んでもらったり、言葉を交わし、名前を聞いて、カップにメッセージと名前を書いて渡すという、交流を目的としたおもてなしだ。店舗スタッフを相手にした練習の後、店内にいる客たちにも声をかけ、試飲をしてもらった高校生たち。「どのように声をかければ興味を持ってもらえるか」「ただ渡すだけで終わらないために、どんな声がけをしたらよいか」など、本番に向けた課題をより明確につかんだようだった。

■地域の人たちの笑顔が作れた喜び

 そして迎えた当日。都心は猛暑日となり、人通りもいつもより少なめだったが、「テイスティングをいかがですか?」と通りがかる人たちに積極的に声をかける高校生たち。「スタバに来るのが好き」という女性は、「いつものスタバで何かやっているのかな?」と感じて立ち止まったという。近所に住む女性は、「言葉を交わす中で、自分好みのものを薦めてくれてうれしかった。自分が高校生のときにもこんな体験をしてみたかったですね」と話した。

 活動を終えた高校生たちは、「中学時代の職業体験では、地域のお店などで課題を与えてもらい、“体験させてもらっている”という感じだったが、今回は一から企画を作り出す経験ができた」(高1女子)、「学校以外の知らない人と話す機会がなかなかなかったが、4日間でいろいろな人とコミュニケーションを取ることができた」(高2女子)、「普段は受け身な考え方だったが、自主的に動く楽しさを知った」(高3男子)などと話した。「これからの学校生活でも自主的に動いていきたい」というのが3人の共通の感想だった。

 同社広報部の櫻井朋子さんは「4日間でできることは小さいかもしれないが、そのスモールステップが、高校生たちのこれからの人生を作っていくきっかけの1つになってもらえれば」と話す。新しい仲間と会って企画を作り出し、地域の人たちの笑顔が作れたという体験は、高校生たちの大きな自信となり、今までと違う自分に出会うきっかけになったようだ。