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Windows 10 バージョン1607(Anniversary Update)からサポートしたWSL(Windows Subsystem for Linux)。その結果としてWindows 10上でもUbuntuなどのLinuxディストリビューションが動作し、各種コマンドが利用可能になった。本連載ではWSLに関する情報を紹介する。

○Windowsコンソールの配色変更ツール「Colortool」公開

前回述べたようにMicrosoftは、近日中にカラースキーム変更ツールを公開すると述べていたが、2017年8月11日(現地時間)にGitHub上で「ColorTool」を公開したと、公式ブログで発表した。ColorToolはコマンドラインから操作するOSS(オープンソースソフトウェア)であり、利用するには自身でコンパイルしなければならない。そこで今回は一連の操作を紹介する。

事前準備としてWindows 10の開発環境が必要だ。お持ち出ない場合は、学生やOSS、個人開発者は無償使用可能な「Visual Studio Community 2017」をダウンロードサイトから入手しておこう。GitHubからソースコードをダウンロードし、適当なフォルダーに展開する。ZIPファイル内にはソリューションファイルもあるが、あらかじめ用意されたバッチファイルを実行するだけでコンパイル完了だ。そのため、開発環境やソースコードさえ用意すれば、開発経験がない方でも簡単にビルド完了となる。

さて、ここからは使い方を紹介しよう。ColorToolはスキームファイルを読み込み、一時的に配色を変更する。そしてプロパティダイアログを1度開いて閉じると、その設定がショートカットファイルに保存する仕組みだ。あらかじめ用意しているのは、Windowsコンソールの新しい既定配色の「campbell」。campbellスキームの初期版となる「campbell-legacy」。Windows 10 Creators Updateまでの既定配色だった「cmd-legacy」。Son A. Pham氏によるvim配色の「OneHalfDark」と「OneHalfLight」。Ethan Schoonover氏によるダーク系配色の「solarized_dark」とライト系は移植の「solarized_light」。そして、赤色および緑色が分かりにくい方向けの「deuteranopia」の8種類

ColorToolにはいくつかのコマンドラインオプションが用意されている。設定を適用せずに現在の状態を示す「-c」。指定したカラースキームをレジストリ(HKEY_CURRENT_USER\Console)に書き込む「-d」。指定したカラースキームを現在のショートカットファイルやレジストリ両方に書き込む「-b」。コマンドプロンプトとUbuntu上を使う際に異なる配色を行う場合、「colortool -b campbell」をbash上で実行すればよい。

使用できる配色はINI形式と「iTerm2-Color-Schemes」ベースのitermcolors形式に対応している。そこでリンク先からスキームファイルをダウンロードし、schemesフォルダーの内容をColorToolのschemesフォルダーにコピーすれば、先と同じ手順でさまざまな配色を各Windowsコンソールで楽しむことが可能だ。

このアプローチならWindows 10 バージョン1703(Creators Update)で利用するWSLのUbuntuでも、Windowsコンソールの配色をカスタマイズできる。是非bashの使用頻度が高い方は試してほしい。

阿久津良和(Cactus)