2017年8月6日、茨城・国営ひたち海浜公園にて、【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017(以下、RIJF)】の2日目が開催された。Billboard JAPANでは、50組以上のアーティストが出演し、約6万8,500人を動員したこの日の模様を一部抜粋してお伝えする。

ロッキン2日目写真<後編>(全18枚)


 今年からキャパシティの規模を1万人に拡大した<PARK STAGE>でトリ前を務めたのは、OKAMOTO'S。ライブを重ねるごとに貫禄を増す彼らのライブだが、定番曲となった「BROTHER」や「うまくやれ」でのコール&レスポンスは観客との息もぴったりだ。同時刻に違うステージでライブ中のアクトを指し、オカモトショウ(Vo)が「[Alexandros]でもモンパチでもなくOKAMOTO'S見に来てんだったら、もっと声出した方が楽しいだろ〜!」と煽りつつ観客を熱狂に導いていく堂々たるステージングには脱帽させられた。その後、最新アルバムより新曲「90'S TOKYO BOYS」も披露し、ラストは間違いなしのライブ・チューン「Beautiful Days」で1万人の大合唱とともに締めくくった。

 この日、The BONESやフジファブリック、MONGOL800など【RIJF】ならではといえるラインナップが出演した<LAKE STAGE>のトリを飾ったのは、THE BAWDIES。お馴染みウィルソン・ピケットの「Land of 1000 Dancers」のSEで、お揃いの白いスーツでビシッと決めた4人がステージに登場。「お祭り騒ぎしますか!」と「45s」からライブがスタートした。「まだまだお休みさせませんよ!」と、「NO WAY」、「YOU GOTTA DANCE」へ続ける。「JIMさんツアー中に怪我したんですけど、今見た限り大丈夫そうなので気にしないでください」というROY(Vo/Ba)の言葉通り、冒頭は椅子に座って演奏していたJIM(Gt)が、テンションが上がるに連れ会場の方へどんどん乗り出していく。「JUST BE COOL」、「KEEP YOU HAPPY」、「ROCK ME BABY」といった人気曲をこれでもかと詰め込んだメドレーも披露し、会場を踊り狂わせた。「みなさんがこのステージに来たってことは、お祭り騒ぎをしたいってことですよね!?心の浴衣を脱ぎ捨てましょうか!」と、ROYがさらに煽っていく。「EMOTION POTION」で更に会場が熱気を帯びてきたところで、TAXMAN(Gt)がメインボーカルを務める楽曲「B.P.B」を投下。「LEMONADE」で一旦ヒートダウンしたものの、「HOT DOG」で再び場内のテンションは最高潮に。もちろん“HOT DOG劇場”(裏の桑田佳祐にかけたネタ)も織り交ぜつつ、「SING A SONG」、「IT'S TOO LATE」とダンス・チューンを最後まで畳み掛けた。もちろんそこでお祭りは終わらず、アンコールには「KEEP ON ROCKIN'」で、夜のひたちなかにシャウトを響かせ、大熱狂のTHE BAWDIES流 “夏祭り”に幕を下ろした。

 日が暮れてくる頃、16年ぶりにRIJFのステージに帰ってきたのは、ゆず。日本ポップスシーンを代表すると言っても過言ではない2人を、一目見ようと<GRASS STAGE>には観客が詰めかけた。「ROCK IN JAPAN元気かー!」と元気にあいさつし、冒頭から北川悠仁がコールアンドレスポンスで盛り上げる。「サヨナラバス」「少年」と初期の楽曲を披露した後の「ゆずを見たことある人!」という北川の問いかけに、多くの観客の手が上がると2人は「20年やってるんだけどねぇ…」と苦笑し「まだまだ頑張らないとですね。」と、岩沢厚治が謙虚に話す場面も。2人のハーモニーが会場全体に響いた「虹」や、CMタイアップにもなっている新曲「愛こそ」、色とりどりのタオルが会場中で舞った「イロトリドリ」も披露した。「タッタ」では「こんなに沢山のカニ歩きが見れるとは思いませんでした!」と笑いながら、北川が観客にダンス・レクチャー。タンバリンを持ったキッズダンサーも登場し、会場中を躍らせた。「僕らにも夏の曲がありましたね!?」の合図で誰もがお待ちかねの「夏色」がスタートし、鉄板のアンコールは、「馬鹿野郎―!」と言いながら4回も披露。最後には「栄光の架橋」を届け、ヒット曲満載で会場中が熱狂したステージを締めくくった。

 ゆずが作り出した一体感に、さらなる期待と少しの緊張感も加わった空気で超満員の観客が今か今かと待ちわびる中、登場したのはこの日<GRASS STAGE>の大トリを飾った桑田佳祐。今回同フェスのラインナップで最後の最後に名前がアナウンスされ、ソロ名義では15年ぶりの出演ということもあり、桑田が現れた瞬間には歓喜の悲鳴が響き渡った。ついにスタートしたライブで「悲しい気持ち 〜Just a man in love〜」「スキップ・ビート」と連投される往年の名曲に酔いしれていると、「恋人も濡れる街角」の1フレーズを「ゆずとかB'zとかサカナクションとかRADWIMPS…、そっち見た方がいいと思うけどね」と自虐交じりの替え歌で演奏し会場を爆笑の渦に巻き込んだ。その後も【RIJF】の立役者である渋谷陽一氏の名前を出して冗談を連発したり、出演アーティストのエレカシや[Alexandros]を褒めたりと、開始早々にしてフェス自体が桑田のペースに完全に飲み込まれていった。小さな子どもから、長年のファンまで幅広い層のオーディンスが集う中で、圧倒的な存在感であるにもかかわらず観客一人一人との距離を一気に縮め和ませてくれる桑田佳祐のマイクパフォーマンスも流石だ。さらに、会場である茨城県はNHK連続小説『ひよっこ』の舞台。桑田の「茨城でこの歌歌うためにきたっぺよ〜!」という掛け声から主題歌の「若い広場」が演奏されると、6万人の音楽ファンとの大合唱がおこり会場は感動と興奮に包まれた。後半には、待ってましたと言わんばかりのサマー・チューン「波乗りジョニー」で水着ダンサーズを従えてステージから放水し会場のテンションは最高潮に。アンコールでは「ROCK AND ROLL HERO」というロックフェスの締めくくりに相応しい1曲を演奏し「ありがとう〜〜!気をつけてね!バイバーイ!」とステージを後にした。桑田佳祐が長年にわたり愛されてきた理由と、今なお音楽を追求し続ける野心が改めて感じられる至極のステージだった。


◎イベント情報
【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017】
2017年8月5日(土)〜6日(日)
2017年8月11日(金・祝)〜12日(土)
茨城・国営ひたち海浜公園