2017年8月6日、茨城・国営ひたち海浜公園にて、【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017(以下、RIJF)】の2日目が開催された。Billboard JAPANでは、50組以上のアーティストが出演し、約6万8,500人を動員したこの日の模様を一部抜粋してお伝えする。

ロッキン2日目写真<前編>(全29枚)


 蒸し暑い天気の中、時折涼しげな風が吹く<SOUND OF FOREST>のトップ・バッターを務めたのは、【RIJF】初登場のnever young beach。安部勇磨(Vo)の「俺らを選んでくれてありがとう〜! 元気モリモリ〜!」という陽気な挨拶とともに「どうでもいいけど」でライブの幕を開けると、「あまり行かない喫茶店で」「fam fam」、そして新曲「SURELY」などを続ける。彼らが響かせるグルーヴの心地よさに観客は身を預けて楽しんでいた。最後は「明るい未来」から繋いだ「お別れの歌」を全力で歌い切り、安部は何度も「ROCK IN JAPAN〜!!」と叫んで初出演の喜びを爆発させた。この夏多数のフェスに引っ張りだこの彼らが、【RIJF】に懐かしさと新鮮さの入り混じる心地よい風をもたらしてくれた。

 念入りなリハーサルの時点で観客の心を掴んでいたsumikaは、午後イチの<PARK STAGE>に登場。「ピカソからの宅急便」をSEに、7月にリリースとなったアルバム『Familia』の1曲目「Answer」からそのステージの幕を切った。「こんにちは! sumika始まりまーす!」と明るいあいさつから続く「Lovers」で、始まったばかりのステージはすでに熱気に溢れていた。機材の盗難直後のライブだったのにも関わらず、「僕たちは、あなたの心を盗みにきました。あなたの手拍子も表情も、全部楽器に変えて行きます!」と片岡健太(Vo.)が強く語って、「ソーダ」へ繋げる。続く「カルチャーショッカー」ではダンス、「Summer Vacasion」ではクール・ダウンと、客席の盛り上がりをを巧みに操りながら、「まだまだ死んでないと思うけど、みなさんを復活させてしまってもいいですか?」と、観客に「ふっかつのじゅもん」をかける。「声をお借りしてもいいですか?」と最後に「「伝言歌」」を届け、<PARK STAGE>は大合唱で一体となった。「意図しない時に1人になってしまった時、それでもsumikaの音楽はどこへも行きません。必ずあなたの味方でいます」と、逆境の中でもsumikaから届けられる言葉は、やはりリスナーを想う言葉。最後までキラキラした笑顔で、“今日しか歌えない歌”を観客に届けた彼らの温かさとプロ魂を見せつけられたステージであった。

 続いて<PARK STAGE>に元気よく登場した4人組バンド・go!go!vanillasのライブが「おはようカルチャー」でスタートすると、晴れバンドが登場したおかげか曇天だった会場に太陽が差してきた。「みなさんもっとハッピーになりたいですか? ラッキーになりたいですか?」と「ラッキースター」に繋げると、「今日は僕たちの音楽バカを撒き散らして、みんなをバカにしていこうと思います!」と、牧達弥(Vo/Gt)が最新アルバム『FOOLs』にかけて挨拶。「エマ」や「平成ペイン」ではお馴染みのダンスで会場中を躍らせた。牧と長谷川プリティ敬祐(Ba)がツイン・ヴォーカルを務める楽曲「デッドマンズチェイス」では、メンバー全員が代わる代わる歌唱を担当し、牧のギター・ソロまで飛び出すなど、終始観客を熱狂させ続けたステージとなった。

 女王蜂やきのこ帝国など、多様なラインアップが出演した<SOUND OF FOREST>の中盤には、結成20周年を迎えたLOVE PSYCHEDELICOが登場。最新アルバムの楽曲「Birdie」から代表曲「Last Smile」までキャリアが凝縮されたようなナンバーを投下し、NAOKIのギター・ソロなどで会場を盛り上げた。“DELICOサウンド”の確立とベテランの風格を改めて感じさせつつも、KUMIは「みんな〜、一緒に歌おう〜、アイシテル!」と変わらぬフレンドリーさで観客に寄り添い、ラストは「freedom」のシングアロングで一体感と多幸感が溢れるステージとなった。

 RHYMESTERや雨のパレードなどが出演した半屋内のテント型である<BUZZ STAGE>には、西日の強くなってきた夕方ごろにYogee New Wavesが登場。「Ride on Wave」「World is Mine」などが披露される中、Kengo Kakudate (Gt/Vo)が「ダンス…、もっと踊れるでしょ?」と囁くように呼び掛けた一言で、暑さが立ち込めた会場の観客がジャンプし、熱気と楽しさが比例するかのようにどんどん観客が開放的になっていくのがわかった。ラストは全員の高揚したボルテージが爆発した「Dreamin’Boy」でライブが締めくくられた。

 夕暮れの<GRASS STAGE>に颯爽と登場したのは[Alexandros]。「ワタリドリ」から観客が手を伸ばし飛び跳ねる中、続けて「Kaiju」「Girl A」「Kick & Spin」と攻めのセットリストを畳かけていく。「ここは満員電車じゃない。ちょっとくらいぶつかっても許してあげようよ。電車ではみんな違う音楽聴いてるけど、今は皆同じ音楽を聴いてるんだから」と客席を気遣う場面も。「You're So Sweet & I Love You」から、お馴染みのギター・リフのイントロが流れ「Starrrrrrr」が始まると、さらに会場はヒート・アップして「city」へ。川上洋平(Vo)がギターを高くかかげ「Adventure」へ繋げると、「ひたちなかの皆さんへお土産を持ってきました!」と、初披露の新曲でステージを締めくくり「これからもっととんでもないバンドになってやるぞ!」と覚悟を滲ませながら、大歓声の会場を後にした。 


◎イベント情報
【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017】
2017年8月5日(土)〜6日(日)
2017年8月11日(金・祝)〜12日(土)
茨城・国営ひたち海浜公園