デキる人かを見分けるたった1つの質問

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ビジネスの現場で、相手が「仕事がデキる人」かどうかすぐに見抜く方法はあるのでしょうか。じつは、質問1つで判断する方法があります。重要なのは質問の中身ではありません。どんな質問でもいいので、問いかけたときの相手の「あいづち」を見ればよいのです。

現代のビジネスはほとんどが「サービス業」。上司、部下、同僚、取引先、顧客との関係――いかに対人関係を上手く築けるかで成果が変わる仕事が大半。相手の感情を大切にする「感情産業」です。つまり「仕事がデキる人」とは、コミュニケーションが円滑にとれる人のこと。コミュニケーションに長けた人とは、あいづちに長けた人と言えるのです。

あいづちは、日本人のコミュニケーションでとても重要な役割を持っています。よく「会話は言葉のキャッチボール」と言われますが、こと日本では言葉のやりとりはお互いが対等な関係で行われるわけではありません。とくにビジネスの局面では、話し手と聞き手のタテ関係がはっきりと表れます。

■「素晴らしい」「センスありますね」

上司と部下、顧客と営業、プレゼンする側とされる側。一方が言うことを、もう一方が受け止めるシチュエーションがほとんどです。キャッチボールのたとえで言うならば、一人が立ってボールを投げ、もう一人は座ってボールを受ける役割をするのが日本流のコミュニケーション。そのときに受け手が相手からのボールをいかに「パンッ」といい音をさせてキャッチングするかが大切です。

そんな気持ちのいいあいづちが打てる人ほど、コミュニケーション上手で、仕事もデキる人だというわけです。では、デキる人は、どんなあいづち術を持っているのでしょうか。

会話の「さしすせそ」について、ご存じの方は多いでしょう。「さ」は「流石ですね」。「し」は「知らなかった」。「す」は「素晴らしい」「凄い」。「せ」は「センスありますね」。「そ」は「そうですね」。そんなふうにあいづちを打って答えることで、会話が弾みます。さらに「じ」=「実に」、「ぜ」=「絶対」という強調を組み合わせて用いることもあります。

■所ジョージはどう話を盛り上げるか

特に重要なのは「さ」、「す」、「そ」の3語です。「そ」の「そうですね」とは話し手への同意を示す言葉です。「す」の「素晴らしい」は仕事への評価。「さ」の「流石ですね」は人への評価を表す言葉。この3つの言葉で、相手との関係性をしっかりとつくる。さらにプラスアルファの「そ」=「それからどうなんですか?」という促進の言葉をかけることで、会話はどんどん進んでいくというわけです。

このあいづち術に長けた有名人が、所ジョージさんです。明石家さんまさんのような天才的なトーク術も、ビートたけしさんのような天才肌の感性がなくても、話にきちんと「凄いですね!」などとあいづちを打つことで、話を盛り上げ、ゲストの魅力を引き出している。いわばあいづちの天才です。所さんは生まれたときから才能があったかもしれませんが、あいづちは自分で意識して身につけられるもの。ぜひ、仕事がデキるあいづち上手を目指してください。

(対人心理学者、文学博士 齊藤 勇 構成=伊藤達也)