シャラポワが一年半ぶりのグランドスラム出場へ、全米オープンのワイルドカード獲得

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 マリア・シャラポワ(ロシア)は火曜日に、全米オープン本戦出場のためのワイルドカード(主催者推薦枠)による招待を授与された。彼女は一年半ぶりにグランドスラム大会に出場することになる。

 シャラポワは全米テニス協会(USTA)から、128人の本戦ドローへのワイルドカードを与えられた8人の女性のひとりであり、中でももっとも目をひく人選でもあった。

 元世界ナンバーワンで、2006年全米を含め、グランドスラム大会で5度優勝した過去を持つシャラポワは、2016年1月の全豪オープン以来、グランドスラム大会に出場していなかった。彼女はその全豪オープンでの薬物テストで、新たに禁止薬物となっていたメルドニウムで陽性反応を示した。

 おかげでシャラポワは15ヵ月の出場停止処分を受け、その処罰の期間は2017年4月に完了した。彼女はツアーに戻ったが、彼女のランキング----現在は148位----は、グランドスラム大会に出場するには低すぎ、全仏オープンは彼女にワイルドカードを与えることを拒否した。シャラポワはウィンブルドンに出場できるよう努めることを予定していたが、左腿の故障のため、グラスコート・シーズンをスキップすることになってしまった。

 USTAは、例えばマルチナ・ヒンギス(スイス)、レイトン・ヒューイット(オーストラリア)、キム・クライシュテルス(ベルギー)、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)らにやったように、ワイルドカードを必要としている過去の全米オープン優勝者にそれを与えるという、昔からの恒例に従ったのだと言い、ワイルドカードを与えるにあたり、シャラポワの処罰は考慮に入れなかったという。

「アンチ・ドーピング・プログラムにおける彼女の出場停止処分はすでに終わった。したがって、ワイルドカードを受ける選手選出のプロセスにおいて、重きを持つ要因ではない」と、USTAは声明文の中で説明している。

 USTAはまた、シャラポワはUSTAナショナル・キャンパスで、テニスのアンチドーピング・プログラムの重要性と各選手が果たすべき責任について、若いプレーヤーと話すというボランティア活動を行った、と言い添えた。

 シャラポワは4月、クレーのシュツットガルト(ドイツ)を皮切りに、ワイルドカードによる招待で大会に出場してきた。彼女は今季、まだ9試合をプレーしたに過ぎない。

 全米オープンの優勝杯を勝ち獲ったとき、シャラポワは19歳だった。その2年前、17歳のときに、シャラポワはウインブルドンで最初のグランドスラム・タイトルを獲得した。以来、彼女は生涯グランドスラム(キャリアの間に4つの異なるグランドスラムのすべてで優勝すること)を達成し、世界でもっとも有名で、もっともマーケティング価値のあるアスリートのひとりとなった。

 全米オープン本戦でのワイルドカードを受け取ったそのほかの女子選手は、テイラー・タウンセント、全米オープン・ジュニア・チャンピオンのケイラ・デイ、2017年NCAAシングルス・チャンピオンのブリエンヌ・マイナー、全米オープン・ワイルドカード・チャレンジの勝者ソフィア・ケニン、USTA18歳以下ナショナル・チャンピオンのアシュリー・クラツァー(以上アメリカ)、そしてアモンディーヌ・エス(フランス)だ。ワイルドカードの最後のひとりは、オーストラリア人プレーヤーに与えられる予定となっている。

 全米オープン本戦は8月28日にニューヨークで始まる。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は8月28日から始まる全米オープンの本戦ワイルドカードを獲得したマリア・シャラポワ(ロシア)(写真◎Getty Images/7月にカリフォルニアで撮影)
Photo: STANFORD, CA - JULY 31: Maria Sharapova of Russia celebrates a win in her match against Jennifer Brady of the United States during day 1 of the Bank of the West Classic at Stanford University Taube Family Tennis Stadium on July 31, 2017 in Stanford, California. (Photo by Lachlan Cunningham/Getty Images)