久しぶりのアルバム『難波愛〜今、思うこと〜』を発売し、神戸ワールド記念ホールで行われた「NMB48 LIVE 2017 in Summer 〜」も成功させたNMB48。卒業メンバーが続出しピンチと言われる中で、舞台に活路を見出そうとしている石塚朱莉に話を聞いた。

-元々、舞台に興味があったんですか?

石塚
卒業した岸野里香さんが出ていた「愛の唄を歌おう」を見て、これが素晴らしい舞台で「明日頑張ろう」って思えたんです。私も誰かに、明日を強く生きてほしいなと思って役者になりたいって思いました。そこから色々、小劇場から大きなミュージカルまで見に行って、やっと1年前に出演できた感じです。

-悪い芝居の「メロメロたち」で初舞台、初主演となります。緊張しました?

石塚
いやー、緊張しましたねー。元々、好きな劇団だったんですよ。悪い芝居の「キスインヘル」という舞台を見させていただいて、それまで自分が「死んでるのと一緒くらいの気持ち」だったんですけど…今だから言えるんですが、公演に出るにも壁を見て踊っていたりとか(笑)。でも、「キスインヘル」を見て、「なんじゃこれは!」と思って、精子と卵子が出会うみたいなクレイジーな舞台だったんですけど、私の世界に色も匂いも付いた感じがして。そのくらいに衝撃を受けた舞台を発表した劇団だったので、私が出るって決まった時は「ついに私が死ぬほど好きな劇団を潰してしまう」っていう不安がありましたね。

-そこまで思い詰めていたとは。

石塚
NMB48を飛び出て、石塚朱莉個人でやる初めての大きな仕事なので、イチかバチかでした。

-出来はどうでした?

石塚
DVDで自分が演じている所を見たんですけど、芝居はまじで下手くそでした。でも、自分で言うのもなんやけど、イキイキといい顔していたんですよ。だから、スゴく良かったなと思っています。

-ちょうど悩んでいた時期で世界がひらけたんですね。

石塚
そうなんです、そこからは全てが楽しくて!

-女優になるとして、ドラマや映画よりも舞台がいい?

石塚
私は舞台ですね。行ったことない世界に連れて行ってくれて、男と女が住んでいる部屋を覗けたり、戦争の世界にも行けたり…色々な世界に一瞬で行けて最高ですね。それが目の前で生物(なまもの)として行われているのがいいですね。

-目標とする女優は?

石塚
満島ひかりさんがいいなあと思います。園子温さんの「愛のむきだし」でパンチラとかガンガンやっていて衝撃を受けました。

-舞台でオススメは?

石塚
えーーーー、難しい。悪い芝居さんも最高なんですけど、いまならヨーロッパ企画さんを大好きでオススメします。京都の劇団なんですけど、年に一回くらいツアーと言うか色んな所で舞台をしているんです。この前に見た舞台が新世界のおっちゃんたちにスポットを当てた設定だったんですけど、細かい描写とか面白くて。私、人見知りなんですけど、その舞台を見たときばかりは隣の見ず知らずのお兄ちゃんと「ほんまおもろいな、あるあるやね」って話し込んじゃいました(笑)。

-それほど(笑)。

石塚
全部面白くてオススメです。

-いまって、乃木坂46も舞台に抜擢されることも多く、自らも舞台を発表することが多いです。

石塚
悔しいですね!この前、「FILL-IN(フィル・イン)〜娘のバンドに親が出る〜」って吉本新喜劇の内場さんが出られている舞台を見に行って、乃木坂46の松村さんが出ていて、「もー、吉本やったらNMB48の子出してよ」と思って(笑)。松村さんが良い悪いじゃなくて、ホンマに悔しかったですね。ゲストで大好きな未知やすえさんも出られていて、もうNMB48から出て欲しいって心の底から思いました。

-乃木坂46みたいに、舞台の公演もあるといいですね。

石塚
そう!演劇にNMB48の子が意識を向いてくれたらうれしいです。特に若い子は、映画とかドラマに目が向きがちだけど、部隊の楽しさも知って欲しいんですよ。舞台に関しては、どのアイドルにも負けたくないですもん!

-熱い!

石塚
演劇を見ると、皆さん人生を変えられると思うんです。私はガッツリ人生を変えられたのでオススメです。※後編へ(インタビュー/編集部・高橋学)