静止画像データの圧縮技術として、世界で最も使われていると言っても過言ではない「JPEG」の後継となる新規格「JPEG XL」の策定に向けた動きの中で、現在の画質から品質を落とすことなく、最大で60%も圧縮率を上げるための技術の公募が始まっています。

JPEG - Next-Generation Image Compression (JPEG XL) Draft Call for Proposals

https://jpeg.org/items/20170813_cfp_jpeg_xl.html

jpegxl-draft_cfp.pdf

https://jpeg.org/downloads/jpegxl/jpegxl-draft_cfp.pdf

現在も広く使われているJPEG規格を策定した委員会「Joint Photographic Experts Group」(略称:JPEG)は2017年8月23日、次世代の画像圧縮として「JPEG XL」を策定中であること公表しました。この中では、所定の性能をみたす圧縮技術を一般公募する方針が示されており、早ければ2020年にもISO(国際標準規格)として策定されることが目指されています。

公表されているタイムラインは以下のとおり。2017年10月に開催される委員会の会合において新規格が求める要件が決定され、2018年中にバイナリデータやアルゴリズム、照合モデルなどが順次受け付けられ、2020年に規格策定する予定が定められています。



スマートフォンで気軽に写真が撮影できるようになり、SNSに多くの画像がアップロードされ、閲覧のためにダウンロードされ、コピーされている社会において、より圧縮率の高い画像圧縮技術が策定されることは、より快適なネットワーク環境を構築するうえで重要な取り組みといえます。また、種々のアプリケーションやWebサイト、UIも画像を多用するリッチなコンテンツに変化しており、ここでも圧縮性の高さがユーザーエクスペリエンスに良い影響を与えることになるとのこと。

現在ではこのような用途にJPEGフォーマットが広く使われていますが、進化が続く圧縮技術を盛り込んだ新規格の策定が進められることになります。JPEG XLでは、以下のような画像フォーマットに対応する方針が定められています。

・画像解像度:サムネイル画像サイズから8Kサイズ(8192x4320)およびそれ以上

・サブサンプリング:4:2:0、4:2:2、4:4:4に対応

・色空間:RGB, YCbCr

・ビット深度:8bitおよび10bit、さらに高画質画像用途として最高16bit