昔に比べて人の名前、物の名前が出てこないこと多くなってませんか? 筆者の近くでは食事の場で、素面(しらふ)で「あの〜、アレ取って! 違う違う、ソレだよ! 醬油じゃなくて……アレだよ!」なんて人がこの前いました。結局、ウスターソースが出てこなかったみたいです。

特定の言葉が出てこない原因、その一つは「脳」にあると言えます。脳の神経細胞は、40歳前後から徐々に失われていくと言われていましたが、最近の研究では脳をしっかり使えば神経幹細胞が増えるという報告が世界中で発表されています。逆のことを言えば、40歳前後から脳によくない1日1日を過ごしてしまうと、老化が進んでいってもの忘れが酷くなってしまい、認知症にということも……。

今回は脳に本当に効くことをまとめた『脳にいいこと事典(白澤卓二監修)』から大きく4つにわけてご紹介します! 

その1.生活習慣〜2日前の日記で脳を鍛える〜

脳は記憶をする重要な部分です。脳を活性化させ、記憶力を向上させるためには、2日前の日記を書くという方法がおすすめです。

下の図のとおり、記憶には短期記憶、長期記憶があります。短期記憶は海馬で一定期間保存、情報が大切だと判断されれば、大脳皮質に送られて定着すると長期記憶になります。短期記憶を何度も思い出したり印象を強くしたりして、長期記憶にその記憶が重要だと思わせることが脳を鍛える訓練になります。

いきなり2日前の日記を書くことは難しいと思います。それこそハードルが高くて、3日坊主で終わってしまっては脳にいいこととは言えません。最初は昨日の食事内容を書き出し、次に2日前の食事内容を書き出す、そして慣れてきたら、2日前の出来事を書く「2日前の日記」を習慣にするという方法を試してください。

その2.食事〜1回の食事に最低20分〜30分かける〜

「食事に20分も30分もかけてられない! 10分で食べてすぐに仕事に戻らないと!」と思う方、特に営業職で外回りしている方は思い当たるのではないでしょうか。

脳の満腹中枢が働くまでは20分ほどかかります。早食いをしていると、すでに十分な量を食べているにもかかわらず、脳が「お腹いっぱい」という信号を出すまで食べ続けてしまい、結果、食べすぎてしまいます。

近年、咀嚼(そしゃく)に認知機能を保つ働きがあることが明らかになっています。目安はひと口30回以上噛むことです。忙しい中でも、食事はよく噛んで20〜30分は時間をかけましょう。

上記の2つは、今から実践できるものです。無理せず少しずつ習慣化していき、脳を鍛えましょう! 残り2つは次回公開予定です。

脳にいいこと事典』(西東社)
監修:白澤卓二
定価:(本体1,300円+税)
ISBN:9784791625284

▼監修者紹介
白澤卓二
東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て2007 年より2015 年まで順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。現在はお茶の水健康長寿クリニック院長兼白澤抗加齢医学研究所所長を勤める。著書は『100歳までボケない101の方法』(文藝春秋)、『100 歳までボケない手指体操』(主婦と生活社)、『ココナッツオイルでボケずに健康!』(主婦の友社)など200冊を超える。また、テレビ番組などに出演、わかりやすい医学解説が好評を博している。

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