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 太りたくない、と手を出すダイエット飲料が、かえって体重増加や糖尿病の引き金になりかねないと、米・イエール大学が研究結果を発表した。脳が食べ物の甘さとカロリーの関係を読み間違えるようになり、代謝が落ちてしまうのが原因だそうだ。

 英・テレグラフ紙などによると、この研究では、15人の被検者がダイエット飲料を飲んだ時と、普通の飲料を飲んだ時の脳の状態や、エネルギー消費量を比較。実際の甘さとカロリーが合っていないと、脳が次第にカロリーを読み違え、もっと食べてもいいと判断するようになる、という結論を導き出した。同大医学大学院のダナ・スモール教授は、「カロリーはカロリーではない」という表現で、代謝と脳の関係を説明。カロリーの数字だけが(脳が代謝のシグナルを送る)基礎になっているわけではなく、半分はカロリー、半分は甘さという知覚が土台になっていると説明。「更なる研究の必要がある」としながらも、「このカロリーと甘さの“ミスマッチ”は、結果として代謝を妨げ、体重増加や糖尿病、心臓病に消極的な影響を及ぼす」としている。

 研究結果の発表を受けて、英国肥満フォーラムのタム・フライ氏は「食べ物であれ飲み物であれ、人工的な成分がどれだけ我々の体のシステムをだめにするかを確信させる内容だ」とコメントした。もっとも別の研究者は、「もっと長期間の研究が必要」としたうえで、「糖分の多い飲料の代わりに水を飲むのがお勧めだが、もしそれができないなら、ダイエット飲料の方が歯のためにはまだ良い」としている。

 また、英キングス・カレッジのトム・サンダース教授は、「カロリーは食べ物の熱量の単位であり、カロリーはカロリーではないという表現は難解過ぎる。鉛1ポンドより羽根1ポンドの方が軽い、と言っているようなものだ」と批判している。

 研究結果は「Current Biology」誌に掲載されている。