近日、北京ではじめての無人コンビニエンスストアがオープンした。家具やDIY用品等の販売を行う「居然之家」金源店の一階ホールに設置された紫のガラス張りの店舗で、約35平方メートルの敷地内に600あまりの商品を用意しているという。(イメージ写真提供:(C)wihtgod/123RF)

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 近日、北京ではじめての無人コンビニエンスストアがオープンした。家具やDIY用品等の販売を行う「居然之家」金源店の一階ホールに設置された紫のガラス張りの店舗で、約35平方メートルの敷地内に600あまりの商品を用意しているという。

 経営側の説明によれば、売上は毎日2000元から3000元(約3万3000円から5万円)程度。北京青年報の記者が取材した感触では、入店した9割程度のユーザーが商品を購入しており、無人コンビニの購入フローを新鮮な気持ちで体験している様子であるとのこと。

 店舗の利用には登録が必要で、携帯電話番号の設定、顔識別写真のスキャンなど、いくつかのステップを踏む必要がある。

 また、入退店の際には、精算前の商品の持ち出しを予防するために、ふたつのゲートを通過する必要がある。ゲートの間には重量センサーがあり、顧客の体重や精算済み商品の重さと比較して、多めに商品を持ち出していないかを検査する。もしも未清算のものがあれば、外側のゲートは開かないとのこと。

 販売商品の陳列方法は一般的なコンビニと変わらないが、輸入商品の割合が多く、全体の7割近くを占める。精算方式はモバイル決済のみで、返品返金は受け付けていないそうだ。

 無人コンビニの最大の特徴は「人件費がかからない」という点。気になる商品価格について、北京青年報の記者が10種の商品をピックアップして調査したところ、ほとんどが大型スーパーやコンビニよりも高いという結果になったという。

 中でも不二家のポップキャンディー20本入りは、ロッテスーパーでは14.2元(約230円)であるのに対し、無人コンビニでは5.7元も高い19.9元(約330円)で販売されており、削減された人件費は今のところ商品価格には還元されてはいないようである。

 今回記者が比較したのは、「無人コンビニ」「24時間コンビニ」「7時から11時までのコンビニ」「中国資本スーパー」「ロッテマート」の5店舗の価格。中国のネットユーザーからは、無人コンビニの価格設定についてよりも、この店舗選択に対して「何故ロッテマート?」「ロッテマートの広告か?」という疑問の声が集まっている。

 ロッテマートは韓国ロッテグループが展開するスーパーマーケットのチェーン店。2008年に北京に一号店を出店後、北京、天津、山東省、遼寧省など、北方を中心に店舗展開を行ってきたが、今年3月以降、虚偽のセール価格表示などの不祥事が相次ぎ、CNNの調査によれば、中国国内に99店あった店舗のうち87店がすでに閉店しているという。(イメージ写真提供:(C)wihtgod/123RF)