復帰が近づいているダニー・イングス

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 リバプールから心温まる話が届いた。

 その主役は2015年夏に加入したFWダニー・イングス(25)だ。同年10月、ユルゲン・クロップ新体制での最初のトレーニングで左膝の前十字靭帯を断裂。そのシーズンの最終戦で復帰したが、昨年10月に右膝軟骨を損傷し、昨シーズンの出場はなかった。

 不運な負傷に見舞われ、2度目の長期離脱となったイングスだが、今月11日に行われたU-23チームの試合に出場するなど、順調に回復している模様。クラブ公式サイトによると、イングスが辛かった時期を乗り越えることができたのは、チームメイトやスタッフの激励メッセージがあったからだという。

 それは、2度目の手術を受けたときだった。彼を勇気づけようと、クロップ監督はクラブスタッフにトレーニング施設内にカメラを設置してもらい、選手やスタッフにメッセージを撮影するように要請。食堂の女性スタッフからのメッセージも収録され、様々な感情のメッセージがおさめられたメッセージビデオが完成したが、そのメッセージには共通のテーマを持っていた。それは、リバプールのチャントにもある『You'll never walk alone(君は決して一人ではない)』という気持ちだ。

 手術後、イングスは病室でガールフレンドとこのビデオを見たという。「本当に驚いたよ。スタッフが来て『これを見て』って言うんだ。こんなサポートはこれまでの人生で経験したことがないよ。信じられないくらい感動した。彼女も号泣していたね」と振り返った。

 クラブから温かいメッセージを受け取ったイングスは、復帰に一歩ずつ近づいている。「何としてでもリバプールのためにベストを尽くして、チームとファンと一緒に何かを成し遂げたい。ピッチに戻るためにできることをすべてやって、このクラブに恩返しをしなければならない」。イングランド期待の若手ストライカーはこの思いにどういった形で応えるのか。復帰のときをクラブスタッフだけでなく、サポーターも待ち望んでいる。


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