2015年夏に滋賀県東部で家を建てた、かねこりかです。

会社員の夫と小学4年生の長女の3人家族です。

賃貸アパートで暮らしていた頃、騒音問題に悩まされていた筆者夫婦は、一軒家に住みたい!と決心し工務店を探すことに。

迷った末に家づくりをお願いしたのは”お客を選ぶ”、大喜工務店でした。

”タバコ・茶髪・ピアス立入禁止”という注意書きが完成見学会の開催時に必ず玄関に貼られています。

※ 【スパルタ!?な工務店】これまでの記事を読む

■イメージVS本物志向!

大喜工務店には前の記事に書いたようにモデルルームがないので、毎月どこかで開催される完成見学会に出向いて行かなかればなりません。

筆者も家族3人で出掛けては、真似たいところなどを細かくチェック。

メジャー持参であちこち測っている方を何度も見かけ、”よほどのマニア”だと思っていましたが、

自分達もそうならざるを得ない、と理解するのはもう少し後のことでした。

見学を重ねて気付いたのは、”定番の大喜スタイル”があることです。

自然素材で左官職人さんが塗った壁には半間(はんげん・約90僉砲瓦箸肪譴見えていて真壁(しんかべ)と呼ばれています。

立派な柱が何本も使われているのが一目瞭然で、社長さんオススメのスタイルです。

我が家は和室や寝室、廊下に採用しましたが、リビングは”北欧風”にしたいという希望があったので、柱を隠して壁を塗る大壁(おおかべ)にしました。

社長さんは、柱を隠すことをとても残念に思われるようです。

本当に木を愛しておられるのが伝わってきましたが……、ここは好みを優先させていただきました。

■本物の北欧住宅と「北欧風」はどう違う?

けーわい / PIXTA

筆者たちが思い描いていたのは、和風とは異なる、木の温かみのある家でした。

インテリア雑誌を読み漁り、たどり着いたのが北欧風。

建築士さんに伝えると、実際に北欧で建てられている住宅の専門書を見せてくださいました。

それは、雑誌で見たインテリアとは全然違いました。

レクチャーの記憶をまとめるとこんな内容です。

北欧住宅の屋根は板張りなのに対して大喜工務店の建てる家は瓦の屋根だし、室内に畳の和室があること自体、すでに北欧住宅ではありません!とバッサリ。北欧はマイナス30度になることも。そもそも気候が違うので、あの住宅を日本で建てたら結露で困る。床はたいてい松の木を使い、靴を履いて生活をしている。インテリアや雑貨が注目されているがメディアに作られたイメージに過ぎない

…など。結果、本当の意味での北欧住宅を建てられないことを知るのでした。

しかし理想の家のイメージを実現したい筆者は、「なんちゃって北欧風でお願いします!」と伝えます。

「いや、北欧風とはいえません……」と話がかみ合わなかったことも、今となっては笑い話。

ヨーロッパを旅して本物を見て学んだ建築士さんの前で、”北欧風”と語る事は許されませんでした……。

我が家のLDKです

■窓の位置やサイズ…すべて自分たちで決めなければならないのが「大喜スタイル」

確認申請提出前に決めなくてはならないことの中で、特に時間がかかったのが、窓の位置とサイズです。

床から何センチにするか、サイズ、デザイン、様式等考えなくてはならないことがたくさんあり、ここで頼りになるのが完成見学会。

前述で”マニア”と誤解していた方々同様、筆者たちもメジャー持参で、一部屋ずつ実測と検討を重ねて決めていかねばなりません。

例えば脱衣室。洗濯機の上に脱衣カゴを乗せることと洗剤を載せる棚を想定し、位置とサイズを決めました。

とても手間のかかる作業でしたが、おかげで住んでからとても快適です。1畳しかない脱衣室を最大限に活かす事ができました。

1畳しかない脱衣室。頑張った甲斐合ってとっても重宝しています

また格子窓を部分的に採用したかったので、どの部屋に取り入れるか、予算を含めて検討しました。

変化のあるデザインに惹かれて建築士さんに相談すると、日照や通風、家具の置きやすさを考えると”一般的な”デザインの方が無難で応用も効くとのこと。

奇をてらうデザインは機能が損なわれる場合もある、と学んだのでした。

こうしてひとつひとつの要望に対して丁寧に情報を与えて下さり、決定は施主がする、という繰り返しで打ち合わせは5か月間に及びました。

確認申請の提出にたどり着いた時、「やっとできた!」と達成感に浸っていると、

「まだまだこれから決めることが待ってますよ」という建築士さんの予告に、苦笑いの筆者たちなのでした。

次回は猫との暮らしを想定した間取りについて書きたいと思います。

主に夫が担当で”猫にとって居心地の良い家”について本やネットで情報収集しました。

大工さんにも”作ったのは初めて”と面白がられた工夫のあれこれをお伝えしたいと思います。

【写真提供 大喜工務店】

(ライター/ライフオーガナイザー かねこりか)