12日、韓国・ニュース1は、多くの人が山や渓谷に避暑に出掛けるこの夏休みシーズンに、韓国人の「安全不感症」が深刻な問題になっていると伝えた。写真は韓国の川。

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2017年8月12日、韓国・ニュース1は、多くの人が山や渓谷に避暑に出掛けるこの夏休みシーズンに、韓国人の安全に対する意識の低さを示す「安全不感症」が深刻な問題になっていると伝えた。

韓国北部・江原道(カンウォンド)華川(ファチョン)郡にある龍潭(ヨンダム)渓谷では今月10日、20代の若者1人が死亡する水難事故が発生した。翌11日も午前中の雨により流れが速く、水位は深さ3メートルに達し危険な状況が続いた。

しかし同日午後、何事もなかったかのように観光客10人余りがここで水遊びを始めた。監視員の「午前中に雨がたくさん降ったから危険。昨日ここで1人が亡くなった」との注意にも、「人が死んだのは知っている。でも私は救命胴衣を着ているから大丈夫。膝までの水深で遊んでいるのだから」と反発してきたという。

実はこの渓谷、一帯すべてが「水遊び禁止区域」に指定されているのだが、こういった観光客の前では標識もまったく意味を成していない。むしろ観光客たちは「禁止区域であっても『救命胴衣を着れば大丈夫』と聞いたので遊んでいる」と、制止の呼び掛けに腹を立てているそうだ。監視員は「遠方からの観光客には便宜を図るようにしているが、死亡事故も発生し、今日は雨も降って危ないと注意しているのに、あまりにも話を聞いてくれない」と憤りをあらわにした。

結局この日、環境監視団が拡声器を通じて注意放送を行ったものの効果はなく、最終的には警察が出動することになった。

江原道消防本部によると、2014〜16年の3年間の7〜8月に水遊びによる事故で命を落とした人は83人で、そのうち70%以上が川や渓谷での不注意によるものだったという。

この報道に、韓国のネットユーザーからは3000近い多数のコメントが寄せられているが、「放っておけば?助けなくてもいいよ」「『私は大丈夫』って?へえ、死なないことが分かってるんだ」「そんなこと言って、事故が起きたら何を言ってくるか明らか」「どうせ監視員や警察、国の責任にするんでしょ?」など非常識な観光客への辛辣(しんらつ)な非難が大半を占めている。

また、「証拠写真を撮って罰金を取ればいい」「『事故が起きても責任は負いません』と事前にサインしてもらうのはどう?」「早急な法改正が必要」など対策案も数多く寄せられた。

中には、「この国は国民性から間違ってる後進国だ」という厳しい声も上がった。(翻訳・編集/松村)