「手みやげは、最速で人間関係をつくるカギになります。相手のことを大切に思う気持ちが伝われば、心の扉を開いてもらえますから。5000円以上するような高価なものを差し上げることは、かえって相手に負担になるので、めったにありません」

 これから紹介する10品は、“必殺手みやげ人”を名乗る経営コンサルタント越石一彦氏が、商談の成功に結びつけてきた品々だ。

「『つまらないものですが』という言い方では伝わりません。その商品がどういうもので、なぜその方に贈るのかを、ひと言でも書き添えたほうがいい。感謝の気持ちの表現は、露骨なくらいがちょうどいい。それでようやく、相手に伝わるのです」

●謝罪の訪問のとき
新正堂(東京・新橋)の「切腹最中」(5個1180円)

「切腹最中」

「やはりこちらが定番です。必ず誠心誠意お詫びしたうえで、ある程度、お許しをいただいた後半から最後にお渡ししましょう」

●初訪問のとき
みずの(東京・巣鴨)の「元祖塩大福」(1個130円・箱入りは5個900円)

「元祖塩大福」

「新商品の開発にも熱心な老舗。お客様に長いおつき合いを暗示させる一品です。『大きな福をもたらせるように努めます』とひと言を」

●久しぶりの訪問のとき 
みなとや(東京・門前仲町)の「これでよしなに」(1080円)

「これでよしなに」

「フェイク小判の入った小判煎餅の詰め合わせです。洒落の通じる相手なら、久しぶりの訪問でこれを差し上げれば、場が和むはず」

●自分を覚えてもらいたいとき
五代庵(東京・銀座ほか)の「梅干し」(箱代込み・10個1188円)

「梅干し」

「小分けになった梅干しです。『夏バテがちなときにどうぞ』と渡しましょう。相手の体調を気遣う手みやげは、必ず記憶に残ります」

●絶対に商談を決めたいとき
坂本屋(東京・四谷)の「カステラ 1.5斤 桐箱入り」(3280円)

「カステラ 1.5斤 桐箱入り」

「一日10本だけ焼かれるカステラは本店のみで販売。特に桐箱入りはプレミアム感がかなりあり、商談の本気度もアピールできます」

●手みやげを選ぶ時間がないとき
アンリ・シャルパンティエ(全国51店舗)の「フィナンシェ・マドレーヌ」(10個1080円)

「フィナンシェ・マドレーヌ」

「時間がないときは、多くのデパ地下にある同店へ。味がよく、個数も稼げるので、商談先の皆さまに行き渡らせることができます」

●祝い事があった方を訪ねるとき
桃林堂(東京・表参道ほか)の「小鯛焼」(5個1566円)

「小鯛焼」

「相手のお祝いの年数によって鯛の数を増やして、おめでたい数に意味のあることをお伝えしましょう。竹籠入りはさらに特別感が」

●無理に時間を作ってもらうとき
宇田川(東京・日本橋)の「カツサンド」(1800円)

「カツサンド」

「ランチタイムの商談は、一緒に折をつつき、時間を共有できれば最高。難しいなら、昼食の時間をいただいたことに感謝を示すものを」

●体調がすぐれない方を訪ねるとき
浅草むぎとろ本店(東京・浅草)の「浅草むぎとろ味付とろろ」(4袋1296円)

「浅草むぎとろ味付とろろ」

「1袋1食のつけととろ。ご飯にかけるだけで滋養強壮、疲労回復に。夏バテで食欲がなくなりがちな夏、差し上げれば喜ばれます」

●次回の訪問を取りつけたいとき
クロイソス(東京・銀座)の「工芸茶」(箱代別・1袋360円〜)

「工芸茶」

「見た目も華やかなお茶で、飲んだあとは水中花としても楽しめます。『また見たい』と言う余韻が生まれ、次回の約束もスムーズに」

1965年生まれ。証券マン時代、数々の手みやげを活用。1万人の頂点に立つトップ営業に。著書に『100億円を引きよせる手みやげ』(総合法令出版)
(週刊FLASH 2017年7月18日号)