10日、韓国・ソウル新聞が、被害をでっち上げるなどして無実の人物を告訴・告発する虚偽告訴が韓国で急増している現状と、その原因について報じた。写真はソウル。

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2017年8月10日、韓国・ソウル新聞が、被害をでっち上げるなどして無実の人物を告訴・告発する虚偽告訴が韓国で急増している現状と、その原因について報じた。

韓国で誣告(ぶこく)罪と呼ばれる虚偽告訴罪が急増している。韓国警察庁の統計によると、昨年1年間の同罪の発生件数は3617件で、2012年の2734件から4年で32.3%も増加した。同罪は10年以下の懲役または1500万ウォン(約140万円)以下の罰金が科せられる重罪だが、実際に実刑が宣告される例が少ないことから、悪意に基づく虚偽告訴が相次いでいると記事は分析している。

また、通報原因となった被害そのものが存在しないことを理由に、事件が「嫌疑なし」で終結する事例も多い。虚偽告訴が起こりやすい性犯罪事件のうち、昨年「嫌疑なし」となった事件は36.1%に上り、事件全体の同比率25.5%よりもはるかに高かった。

例えば今年4月、「クラブで出会った男性からホテルでレイプされた」と20代の女性Aさんから通報があり警察が捜査したところ、防犯カメラの映像には、Aさんがむしろ積極的に男性の体を引いてホテルに入る姿が写っていたという。Aさんは、男性が翌朝先にホテルを出たことに腹を立て虚偽の通報をしたとみられ、結局「嫌疑なし」となった。

また今月2日深夜、ソウル市内の公衆トイレで「黒い服を着た男に尻を触られた」と20代の女性Bさんが警察に被害を届け出た。駆け付けた警察に対し、Bさんは近くの店の店長を犯人だと名指ししたが、当の店長の服は白色。現場の防犯カメラの映像を確認しても、Bさんが被害に遭ったという時間帯にトイレに入った他の人物はいなかった。警察は、Bさんの通報は明白な誣告罪に当たるとしながらも、結局は「酔っていたため勘違いした」ものとみて立件しなかった。

こうして誣告罪による事件は処罰もうやむやに終わる例が後を絶たず、このことが同様の事件を頻発させる原因になっているとの指摘が出ている。合わせて誣告罪の成立範囲をめぐって論議が起こっているが、範囲を拡大すれば、本当の被害者が通報をためらい犯罪が見過ごされるとの懸念も出ている。

この報道について、韓国のネットユーザーからは「被害者のふりをする女性が実に多い。これでも女性を優遇しなきゃいけないのか?」「韓国の男性憎悪は本当に深刻。男にも女から安全な国で生きる権利がある」と男性たちの悲痛な声や、「誣告も無条件で実刑に処すべき」と厳罰化を求める声が多数寄せられた。

また日韓を比較し「韓国は誣告犯が日本の10倍以上多いらしい。それだけ悪質なうそをつくのが得意な国民性なんだ」との指摘もあった。(翻訳・編集/吉金)