最近は色んなジャンルのアニメがある。僕は「ガンダム」か、あとは今敏の作品ぐらいしか観ないんだけど、広義的にはアニメが好きな人、ということにはなると思う。

アニメといえば、僕が子供の頃は朝か夕方。つまり子供が家にいてまだ起きている時間帯に流れることが多かった。昔は子供も多かったし、17〜20時はアニメのゴールデンタイムだった。「ドラゴンボール」もリアルタイムでは19時からオンエアだった。(文:松本ミゾレ)

「中高でアニメを観るのに明け暮れた日々は何処へやら」

一方、ここ最近は深夜帯で放映される作品がかなり増えている。25時とか26時あたりになんとなくテレビをザッピングしてみると、結構な頻度でアニメをやっているのを見かけるようになった。あれもあれで、かなりのアニメファンが楽しみにしている時間帯なんだろう。

ところで、先日、はてな匿名ダイアリーに「深夜アニメが楽しめなくなった」という投稿があった。楽しめなくなったというのは、決して作品のクオリティに関する話ではなく、もっと物理的な問題だ。

「当方現在23歳、社会人1年目である」というこの投稿者。小学5年生の頃「撲殺天使ドクロちゃん」という作品を観て深夜アニメにハマり、中学生になってもアニメを観る日々だったという。

が、高校3年になってから受験に専念するために観なくなっていった。大学生になってからは研究に没頭し、その後社会人になった。

「中高でアニメを観るのに明け暮れた日々は何処へやら、今では深夜アニメを見ようとも思わない。毎日たくさんの作品を観ることが楽しみだったはずなのに自分でもわからない」

この投稿を見て、僕は率直に「ああ、この人は本当に一生懸命に受験をしてきたし、大学でも頑張ったんだな」と思えた。やるべきことに前向きに取り組めば、余所見をする時間ももったいなく感じるもの。

大好きな深夜アニメのことも二の次で自主的に勉学に勤しんだなんて、何より凄い精神力だ。そもそも趣味って余暇で楽しむものなので、暇な時間も自分のスキルアップのために使う以上、趣味だなんだと言ってはいられない。

投稿者は深夜アニメへの興味がなくなったことに戸惑っているかもしれないが、それだけ自分の将来のために頑張ったということなので、何も悪いことではない。まあ、アニメってやっぱり普通はどこかで卒業するものだし、やることが山のようにあったら、そりゃ楽しむ余裕もなくなる。

「一時期見ていなかったけど、またアニメを見るようになったよ」

さて、この投稿にはいくつかコメントが寄せられていたが、是非引用したい声もちらほらある。

「そんなやつめちゃくちゃいる」
「アニメはまだ見ているけど、あれだけ好きだったTVゲームはめっきりやらなくなったよ」
「私は今35歳。一時期見ていなかったけど、またアニメを見るようになったよ」

アニメ趣味の熱量が徐々に下火になり、いつしかゼロになってしまったというのが、今回の投稿者の特徴だろう。

こういうことって実は別にそんなに珍しくない。世間にはアニメだけに限らず、「あんたあれだけ熱中してたあの趣味、もうやってないんだね」って人は山ほどいる。

ただ、一旦興味が失せてしまった趣味も、その後何年か経ったとき、ふと興味が再燃することはよくある。30代、40代になってから若かった自分が好きだったジャンルのブームが個人的にリバイバルになるなんてこともある。

そのリバイバルのタイミングでたまたま経済的な余裕があって、かつての趣味についてのアンテナがまだ残っていた場合は、きっとまたその趣味にいくらかの時間を割くことになるはずだ。

それにしても、大好きだったアニメの楽しみ方を忘れるほどに高校受験と大学での研究に没頭できたなんて、この投稿者には少し尊敬の念を抱いてしまった。