第2子が誕生し、充実の増嶋はプレーでも闘志がみなぎっている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ22節]仙台1-0広島/8月13日/ユアスタ
 
 8試合ぶりの勝利を手にした仙台のディフェンスラインで、無失点に貢献した増嶋竜也は闘志みなぎるプレーを見せていた。相手のシュートに身体を投げだし、試合終盤には集中が切れつつあった仲間を鼓舞して守備陣を牽引した。
 
 背番号50の奮闘が光り、仙台は前節の磐田戦に続く2試合連続無失点。前半戦の課題だった守備面の改善について増嶋はこう振り返った。
 
「前節から無失点が続いているというのは、ピンチがあっても最後まで諦めないで守っている証拠。選手同士の距離感も良くなっていて、こういうサッカーができれば、1-0でも理想的な勝ち方かなと。もちろん2-0ならもっと良いけど、1-0という緊張感があるなかで最後まで集中してできている。勝てて良かったです」
 
 広島の強力助っ人FWのパトリックとアンデルソン・ロペスには苦戦をしつつも、水際で何とか撥ね返した。増嶋は守り切れた要因に守備陣の連係を挙げた。
 
「ロングボールを使って外国人FWふたりで攻めてきた。でも、ひとりがボールを奪いに行って、ひとりがカバーをするという距離感を保っていれば、ぶち抜かれることはない。危ない部分もあったけど、(大岩)一貴と協力してセカンドボールを拾うことで、守り切れた」
 
 もともと兼ね備えていたクレバーなディフェンスに加え、闘志あふれるプレーが際立ち、増嶋は2011年に柏でJ1を制覇したときのような輝きを取り戻している。
 
 また、8月7日には第2子が誕生したこともあり、公私ともに充実している印象で、奥埜博亮の得点後にはゆりかごパフォーマンスでチームメイトから祝福を受けた。
 
「(子どもが)生まれて、ああいう風にみんなでお祝いしてくれることは嬉しく思う。しかも無失点でそれに応えられたのは、また良かったです」
 
 ピッチではゴールを守り、プライベートでは家族を守る。32歳の男が円熟味を増してきた。
 
取材・文:志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)