【絶品】夏は冷やしカップ麺が最高! 冷凍庫で冷やして食べると激ウマ化するカップ麺が判明
日本は夏真っ盛り。暑い日が続いていますが、皆さんは夏バテしたりしてないでしょうか。こうも暑いと食欲は減退しがち。冷たい麺類でもサラサラっと食べて食事を済ませたいものです。
しかし冷たい麺類は温かい麺類よりも何かとハードルが高くなりがち。家でそうめんや冷やし中華を食べるなら茹でるところから調理しなければなりませんし、かと言ってコンビニで弁当を買ったり外食をするのは高くついてしまいます。暑い中出かけるのもおっくうですよね。
温かい麺類ならお湯を注ぐだけのカップ麺を食べられるのに、冷たい麺類にはカップ麺ほど手軽に食べられるものがほとんどないのです。
そこで思いついたのがカップ麺を冷凍庫でキンキンに冷やし、冷やしカップ麺にしてしまうという方法。これならお湯を注いで冷やすだけで簡単に作れますし、何より安くつきます。貧乏人が手間とお金をかけずに冷たい麺を食べるのならば、カップ麺を冷やして食べる以外に手はないのです。
とは言え、当然ながら熱湯を注いだカップ麺を冷凍庫に入れても、冷えるまでには時間がかかります。その間にカップ麺はどんどんスープを吸収して麺が伸びてしまうことでしょう。
また、冷えることでスープが変化し、味が劣化してしまう可能性だってあります。冷やしてもウマくなるかどうかはそれぞれのカップ麺によって違い、カップ麺ごとに適性があるのです。
そこで、今回は以下のカップ麺を用意。それぞれ調理後に冷凍庫に入れ、冷やしてもウマくなる適性があるカップ麺を探してみることにしました。
・どん兵衛 きつねうどん(日清食品)
・カップヌードル カレー(日清食品)
・麺づくり 合わせ味噌(東洋水産)
・ペヤング(まるか食品)
・わかめラーメン(エースコック)
・カップヌードル シーフード(日清食品)
・デカブト 黒マー油豚骨(日清食品)
・カップヌードル チリトマト(日清食品)
できれば一気に食べ比べたいところでしたが、自宅の冷凍庫では1〜2品を入れるのが限界。1品ずつ調理し、冷凍庫に30分〜1時間ほど入れて完全に冷えたのを確認してから食べるという検証を数日間かけて行いました。
まずは毎度どんなアレンジを施しても安定のウマさを叩き出す「どん兵衛」からチャレンジ。10分どん兵衛も流行したくらいなので、麺が伸びることへの耐性はまったく問題なく、柔らかいながらも食べ応えのある麺はさすがとしか言いようがありません。
特に素晴らしかったのは油揚げで、冷やすことによって甘さが際立ち、まるでいなり寿司を食べているかのような感覚になりました。これはアリですね!
評価:★★★★
続いては同じくアレンジへの耐性が高いカップヌードルシリーズのカレー味。ところがこちらは濃厚なカレースープが溶け切らず、見た目はドロドロで最悪な状態に……。汚いものを連想させるので写真の掲載さえ自粛したくなるレベルです。
それでいて味もスープが溶けないため薄味となってしまい何も良いことがありませんでした。カップヌードルに限らず、カレー味のカップ麺を冷やすのは避けたほうが良いかもしれません。
評価:★
3品目はノンフライ麺を使用した「麺づくり」。さすがに味噌もお湯が冷えたらスープが溶けないことが目に見えていたため、スープを入れて軽くかき混ぜてから冷凍庫に投入しました。
その結果、スープはしっかりと仕上がり、冷えたことによって味の劣化もなくなかなかのウマさに。しかし本来ならコシの強いノンフライ麺は長時間スープを吸収することでブヨブヨ化。麺が全然おいしくないのです。麺に期待していた一品なだけに残念です……。
評価:★★
唯一のカップ焼きそばでの参戦となったペヤング。こちらは完全に調理を終えた後に冷凍庫に投入したため見た目の変化はゼロ。
スープがないのでただ単に麺が冷え、そして少し麺が柔らかくなったという状態になりました。そこまで驚くほど味が劣化するわけではありませんが、想定の範囲内でしっかりと劣化。まあ、焼きそばが冷えてウマくなる要素なんてまったくないですからね……。
評価:★★
こちらはアクシデントにより調理後の写真を用意できなかったのですが、醤油ベースのサッパリしたスープは冷やしてもなかなかのウマさ!
しかし麺はドロドロになってしまい、冷凍庫に投入するだけで冷やしラーメンにするのには不向きであることがわかりました。麺を別で調理し、冷水で締めたりすればかなりウマくなりそうですが、それだと手間がかかってしまいますからね……。
評価:★★
カップヌードルのシーフード味は麺が驚くほどにスープを吸収し、ほとんどスープが残っていない状態となってしまいました。
ところが麺は柔らかいながらも食べやすく、口に入れて溶けてしまうような感じはありません。シーフード味のスープは冷えることによるプラス要素がほとんどありませんでしたが、なかなか悪くありませんでした。
評価:★★★
ビッグサイズ、豚骨スープのカップラーメンも冷やしてみたものの、麺はスープを大量に吸収してしまい、スープの残量はほぼゼロに。
そして良いアクセントとなるはずの黒マー油は分離してカップにこびりついてしまうという非常に残念な状態に……。麺のクオリティもあまり良くありませんでした。
評価:★
最後に挑戦したのはカップヌードルのチリトマト味。……こ、これはウメエェェェーーーーッ!! カップヌードルシリーズはスープを吸収しても麺のクオリティがしっかり保たれていましたが、チリトマト味も同様で柔らかくてもドロドロにはなりません。
そしてチリトマトスープが冷えたことによってまるで冷製パスタのような味わいに! 冷やしラーメンとは少しジャンルが違うかもしれませんが、冷製トマトパスタと思えば最強です!! これは完璧に激ウマ化したと言えるでしょう。
評価:★★★★★
カップ麺を冷やすことによって明らかに味が劣化してしまったケースはわずかでしたが、時間をかけて冷やすことにほとんどの麺が耐えられず、結果的に美味しくなくなってしまうものが多いという、基本的には残念な結果となってしまいました。
しかしその中でも、どん兵衛とカップヌードルの麺は長時間の放置にもしっかり耐えられたため、冷やしても味のクオリティをしっかり保つことができました。特にカップヌードル チリトマト味とどん兵衛きつねうどんはしっかり冷やしカップ麺として成立していると言えそうです。
もしカップラーメンを食べたいけど暑くて食べる気にならないという方や、いつもと違う食べ方をしたい気分のときは、冷凍庫を使った冷やしカップ麺を試してみてはいかがでしょうか。
■執筆・監修:Mr. Fox
執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/
冷たい麺はハードルが高い?
しかし冷たい麺類は温かい麺類よりも何かとハードルが高くなりがち。家でそうめんや冷やし中華を食べるなら茹でるところから調理しなければなりませんし、かと言ってコンビニで弁当を買ったり外食をするのは高くついてしまいます。暑い中出かけるのもおっくうですよね。
カップ麺を冷凍庫で冷やしてみる
そこで思いついたのがカップ麺を冷凍庫でキンキンに冷やし、冷やしカップ麺にしてしまうという方法。これならお湯を注いで冷やすだけで簡単に作れますし、何より安くつきます。貧乏人が手間とお金をかけずに冷たい麺を食べるのならば、カップ麺を冷やして食べる以外に手はないのです。
冷やしてもウマいカップ麺を探す
とは言え、当然ながら熱湯を注いだカップ麺を冷凍庫に入れても、冷えるまでには時間がかかります。その間にカップ麺はどんどんスープを吸収して麺が伸びてしまうことでしょう。
また、冷えることでスープが変化し、味が劣化してしまう可能性だってあります。冷やしてもウマくなるかどうかはそれぞれのカップ麺によって違い、カップ麺ごとに適性があるのです。
そこで、今回は以下のカップ麺を用意。それぞれ調理後に冷凍庫に入れ、冷やしてもウマくなる適性があるカップ麺を探してみることにしました。
・どん兵衛 きつねうどん(日清食品)
・カップヌードル カレー(日清食品)
・麺づくり 合わせ味噌(東洋水産)
・ペヤング(まるか食品)
・わかめラーメン(エースコック)
・カップヌードル シーフード(日清食品)
・デカブト 黒マー油豚骨(日清食品)
・カップヌードル チリトマト(日清食品)
1品ずつ検証をスタート
できれば一気に食べ比べたいところでしたが、自宅の冷凍庫では1〜2品を入れるのが限界。1品ずつ調理し、冷凍庫に30分〜1時間ほど入れて完全に冷えたのを確認してから食べるという検証を数日間かけて行いました。
どん兵衛 きつねうどん
まずは毎度どんなアレンジを施しても安定のウマさを叩き出す「どん兵衛」からチャレンジ。10分どん兵衛も流行したくらいなので、麺が伸びることへの耐性はまったく問題なく、柔らかいながらも食べ応えのある麺はさすがとしか言いようがありません。
特に素晴らしかったのは油揚げで、冷やすことによって甘さが際立ち、まるでいなり寿司を食べているかのような感覚になりました。これはアリですね!
評価:★★★★
カップヌードル カレー
続いては同じくアレンジへの耐性が高いカップヌードルシリーズのカレー味。ところがこちらは濃厚なカレースープが溶け切らず、見た目はドロドロで最悪な状態に……。汚いものを連想させるので写真の掲載さえ自粛したくなるレベルです。
それでいて味もスープが溶けないため薄味となってしまい何も良いことがありませんでした。カップヌードルに限らず、カレー味のカップ麺を冷やすのは避けたほうが良いかもしれません。
評価:★
麺づくり 合わせ味噌
3品目はノンフライ麺を使用した「麺づくり」。さすがに味噌もお湯が冷えたらスープが溶けないことが目に見えていたため、スープを入れて軽くかき混ぜてから冷凍庫に投入しました。
その結果、スープはしっかりと仕上がり、冷えたことによって味の劣化もなくなかなかのウマさに。しかし本来ならコシの強いノンフライ麺は長時間スープを吸収することでブヨブヨ化。麺が全然おいしくないのです。麺に期待していた一品なだけに残念です……。
評価:★★
ペヤング
唯一のカップ焼きそばでの参戦となったペヤング。こちらは完全に調理を終えた後に冷凍庫に投入したため見た目の変化はゼロ。
スープがないのでただ単に麺が冷え、そして少し麺が柔らかくなったという状態になりました。そこまで驚くほど味が劣化するわけではありませんが、想定の範囲内でしっかりと劣化。まあ、焼きそばが冷えてウマくなる要素なんてまったくないですからね……。
評価:★★
わかめラーメン
こちらはアクシデントにより調理後の写真を用意できなかったのですが、醤油ベースのサッパリしたスープは冷やしてもなかなかのウマさ!
しかし麺はドロドロになってしまい、冷凍庫に投入するだけで冷やしラーメンにするのには不向きであることがわかりました。麺を別で調理し、冷水で締めたりすればかなりウマくなりそうですが、それだと手間がかかってしまいますからね……。
評価:★★
カップヌードル シーフード
カップヌードルのシーフード味は麺が驚くほどにスープを吸収し、ほとんどスープが残っていない状態となってしまいました。
ところが麺は柔らかいながらも食べやすく、口に入れて溶けてしまうような感じはありません。シーフード味のスープは冷えることによるプラス要素がほとんどありませんでしたが、なかなか悪くありませんでした。
評価:★★★
デカブト 黒マー油豚骨
ビッグサイズ、豚骨スープのカップラーメンも冷やしてみたものの、麺はスープを大量に吸収してしまい、スープの残量はほぼゼロに。
そして良いアクセントとなるはずの黒マー油は分離してカップにこびりついてしまうという非常に残念な状態に……。麺のクオリティもあまり良くありませんでした。
評価:★
カップヌードル チリトマト
最後に挑戦したのはカップヌードルのチリトマト味。……こ、これはウメエェェェーーーーッ!! カップヌードルシリーズはスープを吸収しても麺のクオリティがしっかり保たれていましたが、チリトマト味も同様で柔らかくてもドロドロにはなりません。
そしてチリトマトスープが冷えたことによってまるで冷製パスタのような味わいに! 冷やしラーメンとは少しジャンルが違うかもしれませんが、冷製トマトパスタと思えば最強です!! これは完璧に激ウマ化したと言えるでしょう。
評価:★★★★★
総評
カップ麺を冷やすことによって明らかに味が劣化してしまったケースはわずかでしたが、時間をかけて冷やすことにほとんどの麺が耐えられず、結果的に美味しくなくなってしまうものが多いという、基本的には残念な結果となってしまいました。
しかしその中でも、どん兵衛とカップヌードルの麺は長時間の放置にもしっかり耐えられたため、冷やしても味のクオリティをしっかり保つことができました。特にカップヌードル チリトマト味とどん兵衛きつねうどんはしっかり冷やしカップ麺として成立していると言えそうです。
もしカップラーメンを食べたいけど暑くて食べる気にならないという方や、いつもと違う食べ方をしたい気分のときは、冷凍庫を使った冷やしカップ麺を試してみてはいかがでしょうか。
■執筆・監修:Mr. Fox
執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/