初デートは、戦場と言っても過言ではない。

会話を盛り上げるために頭を高速回転させる男。それに合わせつつ、ちょっとした言動や会話で男をふるいにかける女。

モテる男女とは、いったいどのような会話を繰り広げているのか?

そして皆さんは、他人の2人きりの会話をしっかりと聞いたことがあるだろうか?



前回より「東カレデート」の募集で見事マッチングした、鋼メンタルの外コン男・誠人(32)と 超絶美人CA(28)の初デートの実況中継をお届けしている。

舞台は、銀座の高級フレンチ『ラール・エ・ラ・マニエール』。

「食レポしてください♡」という無茶ぶりにも淡々と応じ、次回デートの誘いを華麗にスルーされても微動だにしない誠人に、勝機は訪れるのだろうか・・・?




「捨て試合」からの、思いもよらぬ展開とは?


デート開始から1時間、美人CAを前にしても全く動じない誠人は、ひたすら「聞き役」に徹していた。

女性からよく聞く「デート中、男性のがっかりした言動」の一つに挙げられるのは、“自分語りがうざい”ということである。そういう点で、誠人はパーフェクト、いやパーフェクト過ぎる。

この1時間、誠人が自分のエピソードや仕事の話をした時間は実に「0秒」。驚愕である。

これには、数多の男からのアプローチを受けてきたであろう絵美も、物足りなさを感じていたようだ。デートが始まってすぐ、この対決を「捨て試合」と判断したかのように自由気ままに振舞っていた絵美だったが、思いもよらぬ展開を見せる。

きっかけは、絵美が切り出したこの質問だった。


絵美「苦手な女の子のタイプって、あります?」

誠人「苦手なのは、愚痴が多過ぎる子」
絵美「あ、分かります〜!ネガティブな子でしょ」


「好き」より「嫌い」が一緒の方が、話が盛り上がる!?


ここにきて「愚痴る相手が許せない」という共通のアティチュードが!


誠人の答えに「めっちゃ分かります〜!」と前のめりになった絵美。ようやく見つけた二人の共通点に、誠人は嬉しそうに話し始めた。

誠人「それ(愚痴)を聞いてあげるのが、男の優しさなのかなって思うけど、人にも限界が・・・」

誠人が初めて見せた、感情の機微。その雰囲気を汲み取り、絵美は当然こう聞くべきであろう。

「何があったんですか!?」と。

しかし絵美からの答えは、こうだった。




絵美「めっちゃ分かります!でもそういう愚痴も、その場に馴染むために聞かなきゃいけないのかなって・・・」

「めっちゃ分かります」と同意しておきながら、自分の話に持っていこうとする絵美。誠人のエピソードに興味がないのがバレバレである。しかし誠人は珍しく、譲らなかった。

誠人「そう。前に彼女に、“友達にあなたのこと話したら、それは誠人が悪いってみんな言ってたわよ”って言われたことがあって」

彼女の友達を全員敵につけるとは、誠人は何をしてしまったのだろうか?

既読スルー?ドタキャン?・・・浮気!?

これまでの会話から一切、そんな悪事を働くようには見えない誠人。突っ込みどころ満載だが、絵美はそのエピソードについて、一切触れる気配がない。次に彼女から出た言葉は、こうだった。


絵美「めっちゃ分かります!」


本日2度目の「めっちゃ分かります」。まだ具体的なエピソードを何も話していないのに、一体何が分かるのだろうか?

絵美「本当女の子って彼氏の愚痴をすぐ言うけど、意味が分からない。でも愚痴に共感することって、大事なんですよね」


絵美「女社会で生きていくには・・・(大きなため息)」

誠人のエピソードは深く突っ込まれることなく、華麗に宙に浮いた。

かみ合っているようで全くかみ合っていない二人の会話。

しかし、「不満を言う人が嫌い」という共通点を発見できたのは、大きな功績だ。誠人はこの流れを止めぬよう、自分のエピソードを封印し、ひたすら聞き役に徹する。

絵美「女の子同士の会話って、悪口を言わないと面白くないんでしょうね」
誠人「そうだね、男の会話とは違うかもね」




そう言ってうなだれる絵美に共感を示す誠人。

たしかに、愚痴や不満の方が会話が盛り上がる、ということは多々ある。皮肉にも、二人の会話も「愚痴を言う人」への悪口が、一番盛り上がりを見せているのである。

そして話題は、「女子の話についていけない絵美」への対応策に推移する。


ベタ過ぎるやりとりが、いつしか彼女の心に届き始め・・・?


絵美「誠人さん、兄弟います?私、男兄弟の真ん中だったんですよ」
誠人「ああ、だからサバサバしてて、女子トークに馴染めないんだね」
絵美「そうそう!一番最初が男社会だったんです」

「男兄弟で育ってきたから、女社会に馴染めない」という、至極まっとうで無難な見解。

ベタ過ぎる、やりとりだ。

絵美も、誠人の無難な切り返しに最初こそ物足りなさを感じていたはずだ。しかし今、本音をズバズバ言う絵美を見ていると、あることに気づく。

「女性の話に、斬新な切り返し(解決策)は不要。ただひたすら共感を示すこと」

巷でよく聞かれるこの論は、あながち間違ってはいない。1時間半のデート中、誠人の無難過ぎる切り返しに、絵美が心地よさを感じているように見えるのだ。

やはり外資系の敏腕コンサルタントは、侮れない。

こうして、徐々に誠人のペースに乗せられていく絵美は、ある“ギャップ”を見せることになる。


誠人との価値観の一致に気づいた絵美は・・・?


敏腕コンサルトの語る、価値観が近い人との“共通点”とは?


その後、本音トークで饒舌になった絵美がさまざまな話を振り始めた。話題は初デートらしく、「好きな映画」の話に。

すると絵美が、“才色兼備なCA”という見かけとは裏腹に、意外な一面を見せ始める。


絵美「私、ヤンキー漫画が大好きで、『湘爆』(『湘南暴走族』の略)とか、『カメレオン』が大好きなんですよ」


絵美「少女漫画は、全然知らない。皆『NANA』とか、読んでますよね?あと何か、ありましたっけ」
誠人「“天ない”とか知ってる?」
絵美「え〜知らないでしょう」
誠人「天使なんかじゃない、の略」

漫画の知識は、どうやら男女の立場が逆転しているようだ。


誠人「じゃあ“ハナダン”(花より男子)とかは?」

「少女マンガは全く分からない」と言っているのに、まだ聞く誠人。なぜここまで食い下がるのだろうか?

絵美「全然、分からないです。だって、小さいとき“遊戯王カード”とか集めてましたもん」

そして誠人は、嬉しそうにこんな答えを導き出した。

誠人「そうか、だから女子トークが苦手なんだよ」
絵美「・・・たしかに!」
誠人「女の子って少女漫画読んで“こんな恋愛したい”って思ってるんだよ。少女漫画に出てくる男性って完璧だから。そういう憧れが、ないわけでしょ?」

「少女漫画が分からない」と言っている彼女にしつこく購読経験を聞いていたのは、彼なりのデータ分析だったのである。

絵美「たしかに・・・。私の中では、クローズの源治が最強でしたもん。今から少女漫画読んで、間に合うかな?世の女の子はこういうのが好きなんだって」

誠人「そう。女の子が彼氏の愚痴言う気持ちも、分かるかもしれない」

絵美「なるほど!たしかにそうかも。本当に女の子たちが話していることが分からないし」

誠人「全部、少女漫画に答えがのっているかもしれないよ」

そして誠人は、驚くことにこう結論付けた。


誠人「自分と同じ漫画を読んできた人とは、絶対仲良くなれる。価値観が近いし」

なんと誠人は、超絶美人なCAの「少年漫画好き」という意外なギャップに全く臆することなく、それどころか彼女の悩みを漫画の嗜好から分析し、華麗に解決策を導き出してしまった。

しかも自分は全く読んでいないにも関わらず、だ。デート中、彼は終始相手の立場に立った発言を貫いた。

絵美「たしかに、そうかも・・・。幼少期にそういう経験してないから」

当初は乗り気でないように見えた絵美も、今日一番の笑顔を見せた。そしてデート終盤、絵美はこう言った。




絵美「・・・あの、LINE教えてもらっていいですか?」
誠人「あ、そうですね!」

初めは圧倒的に形勢不利だったはずの誠人が、最後は連絡先をゲット。「ひたすら聞き役に徹する」ことを貫いた彼の、華麗なる大逆転劇だ。

取材が全て終了した、23時半の銀座。

二人は肩を寄せ合い、消えていった。

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あなたは肯定派?否定派?高学歴な二人の、“ディベート”デートの全貌

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