年輪の美しい本場ドイツのバウムクーヘン、「ドレスデン風バウムクーヘン」(1段1365円)。手焼き機で丁寧に焼きあげる

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湘南・平塚の手みやげとして外せないのが「コンディトライ・バッハマン」の洋菓子。1976年に創業した当時から41年の間守られているバウムクーヘンの味は、もはや地元で知らない人はいないほど。華々しい数々の受賞歴を誇る逸品を紹介する。

【画像を見る】黒豆の甘さとしっとりした生地が見事に調和している「黒豆ぱうんどケーキ」(1本2070円)

■ 店を語るなら、まずはバウムクーヘンを!

ドイツでは製菓学校の試験にも出るほど伝統的な菓子で、バッハマンは本場・ドレスデン風のバウムクーヘンを作ることで有名だ。バウムクーヘン職人の最高権威である、ドイツマイスターとして認定されたオーナーが技術を継承している。

「コンディトライ・バッハマン」という店名は、オーナーが学んだスイス・ルッツェルンの名店「Confiseur Bachmann」が由来。日本で唯一の姉妹提携店だ。技術とレシピの共有はもちろん、バッハマン家との家族ぐるみの交流もいまだ続いているのだとか。

「ドレスデン風バウムクーヘン」(1段1365円)。14年もDLG金賞(ドイツ農業協会食品品質コンテスト)を受賞した、本場ドイツのお墨付きのバウムクーヘンだ。しっとりした食感と、どっしりとした食べごたえが特徴。マジパンと天然ハチミツを配合したレシピで、シナモンの風味が香る。飽きのこない味わいで、数々の著名人の心をとらえて離さないのも納得だ。

■ バウムクーヘン以外もこだわり満載

バウムクーヘン以外はどうだろうか。焼き菓子から生菓子までバラエティも豊富だが、「黒豆ぱうんどケーキ」(1本2070円)もまた評判だ。黒豆がゴロゴロと入った贅沢なパウンドケーキで、黒豆は丹波産のA級を使用。大きくずっしりした粒は「重くて沈んでしまうくらい入れる」との談。国産バターと卵を使用した、洋菓子と和食材のコラボが楽しめる。こちらは宮内庁御用達の品だ。

■ ご当地名物にちなんだジャムまで

バラの町・平塚にちなみ、食用バラを用いた「ばらの花びら」(918円)。平塚市の名産品にも選ばれている。バラの花びらをリキュールなど秘伝のレシピで漬けこみ、信州の工房で土地のリンゴと共にオリジナルレシピで煮たジャムだ。手間のかかる製法だが、これも発売当時から変わらない。紅茶やトースト、ヨーグルトにもマッチする逸品。ふんわり香るバラの香りで癒され効果もありそう。

三世代にわたり愛されている店には、信じたスタイルを貫く信念があり、洋菓子にもそれが垣間見れる。受賞歴も納得の手みやげは、大切な人に贈るにも申し分ない自慢の品になるだろう。【横浜ウォーカー】