中国西部の四川省九寨溝県と新疆ウイグル自治区精河県で8、9日に、相次いで地震が発生した。人々は地震活動の頻度、地震と水利プロジェクトの関連性などに注目した。写真は以前の九寨溝。

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中国西部の四川省九寨溝県と新疆ウイグル自治区精河県で8、9日に、相次いで地震が発生した。人々は地震活動の頻度、地震と水利プロジェクトの関連性などに注目した。複数の地質専門家は11日のインタビューで、これらの人々が関心を寄せる問題について回答した。人民日報が伝えた。

◆短期間内に2度の地震、珍しくないケース

中国地震局台網センターの劉傑副主任は、「短期間内に強震が相次いで発生することは、歴史的に見ると珍しいケースではなく、これによって中国の地震活動が活発な時期に入ったと判断することはできない。中国大陸ではマグニチュード5.0以上の地震が年平均20回発生しており、うち6.0以上は3−4回。7.0以上は3年で2回の頻度だ。九寨溝のマグニチュード7.0の地震前に、中国大陸ではマグニチュード7.0の地震が24カ月、マグニチュード6の地震が8カ月起きていなかった。今年1−7月にはマグニチュード5の地震が4回発生しており、地震活動は活発ではないといえるレベルだ。中国大陸は現在、正常な地震活動の状態にある」と説明した。

◆九寨溝地震、水利プロジェクトとの関連性はなし

強い地震が発生するたび、それと水利プロジェクトの建設を結びつける声がネット上で聞かれる。今回の九寨溝地震については、三峡ダムとの関連性が疑われている。中国工程院の陳厚群院士は、「この観点に科学的な根拠はない」と指摘した。

陳氏によると、九寨溝地震の震源地は岷江・塔藏・虎牙の3つの断裂帯付近に位置し、同地域はそもそも地震多発地帯だ。今回の地震は大陸プレートが北側に押し寄せたことにより、西北プレートが押し出され、局地的なスリップにより生じた。

陳氏は、「三峡ダムの地質構造は、揚子準地台中部の上揚子台褶帯に位置し、華南地震エリアの長江中・下流地震帯に属する。九寨溝地震を発生させた断層と同じ構造単元になく、両者間には構造的なつながりはまったくない」と解説した。

陳氏は、「また、九寨溝から三峡ダムまでの直線距離は約700キロで、その間には水を通さない地層が分布している。ダムの水と九寨溝地震の構造帯にも水力のつながりがなく、そのため九寨溝地震を発生させることはない。四川省西部は本来、地震多発地帯だ。同地域では近年、地震が多発している。主に大きなプレート活動と地質構造による影響を受けたもので、九寨溝地震にはダム誘発型地震の特徴がない」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集YF)