関東覇者の松下龍馬が3時間半の接戦制してベスト4へ [全日本ジュニアU16男子]

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「DUNLOP SRIXON 全日本ジュニアテニス選手権 '17 supported by NISSHINBO」(8月8〜17日)は7日目、大阪府・靱テニスセンターではU16のシングルス&ダブルス準々決勝、U18のダブルス準々決勝が行われた。

 U16の男子シングルスでは、第2シードの坂川広樹(楠クラブ)と第6シードの松下龍馬(秀明英光高)の上位シードの関東勢対決が注目されたが、松下が6-4 6-4で勝利。第1シードの池田朋弥(誉高)はノーシードの稲川大介(覚王山TC)を6-1 6-1で退け、第4シードの藤原智也(東山高)は第11シードの田中瑛大(荏原SSC)を6-4 3-6 6-2で下した。また、第10シードの山中太陽(西宮TC)が第3シードの齋藤惠佑(グローバルプロTA)に0-6 6-4 6-4で逆転勝ちした。準決勝は池田と藤原、松下と山中が対戦する。

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 ベスト8のうち半分が関東勢だったが、準決勝に駒を進めたのは関東対決を制した松下ひとりだった。破った相手は、関東ジュニアの決勝でも戦った坂川。シード順位は坂川のほうが上だが、その関東ジュニアでも松下が勝っている。そのときは6-2 6-1という一方的なスコアだったが、松下いわく「(坂川とは)よく3時間とかの試合になる」そうで、今日もそういうマラソンマッチの一つになった。

 6-4 6-4のスコアで3時間半というのは、いくらボールパーソンがいないとはいえ信じられないが、決して他の選手より、だらだらしていたわけではない。ラリーも長ければ、デュースも多いのだ。

 第1セットは両者ワンブレークの4-4から、松下がこのゲーム3つ目のブレークポイントを生かした。長いデュースの末にキープした第8ゲームの我慢が呼び込んだチャンスだった。

 第2セットは第2ゲームをブレークした坂川が3-0とリードしたが、松下が形勢をひっくり返し、5-4でサービング・フォー・ザ・マッチを迎えた。しかしそのまま簡単には終わらない。松下のマッチポイントになると、坂川のプレーは、ていねいさや、しぶとさが増し、松下はあと一本がなかなか奪えなかった。

 打ち合ってばかりでは埒があかず、決めにいくとミスになる。もたもたしている間に坂川もブレークバックポイントを握るなど、緊迫した時間が長く続いたが、最後は松下が渾身のフォハンドのウィナーを逆クロスへ放ってゲームセット。

 最後まで攻め続けたことは評価しながらも、調子は今一つ上がっていないという。前週のインターハイで、ダブルスのベスト4まで勝ち進んだため、中一日で今大会の1回戦を迎えた。松下に限ったことではないが、疲れは溜まっているだろう。

「疲れよりも、オムニからハードに慣れるのがたいへんでした。まだ調子はよくない中でもなんとか勝てたので、明日はもっと上げていきたい」

 4年前にU12で準優勝し、一昨年はU14で優勝。まずは3度目の決勝進出、そしてV2を目指す。

(テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美) 

※写真は「DUNLOP SRIXON 全日本ジュニアテニス選手権 '17 supported by NISSHINBO」の16歳以下男子シングルスで準決勝に進んだ第6シードの松下龍馬(秀明英光高)(撮影◎江見洋子/テニスマガジン)