イラン代表として2014年ブラジル・ワールドカップにも出場していたショジャエイ(中央)。ロシア・ワールドカップ予選でも主力としてプレーしていたが…。 (C) Getty Images

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 政治的加入を認めない国際サッカー連盟(FIFA)の出方に注目が集まる。現地時間8月11日、英紙『テレグラフ』はイスラエルのチームとの試合に出場した2人のイラン人選手が代表チームから追放されたと報じている。
 
 今回、イラン代表から追放されたのは、ギリシャのパニオニオスに所属するマスード・ショジャエイとイフサン・ハジサフィだ。
 
 両選手は現地時間8月3日に行なわれた、ヨーロッパリーグ予選3回戦のマッカビ・テルアビブ戦に出場。これがイスラエルの存在そのものを否定しているイラン国内で問題視され、同国サッカー協会が痛烈に非難した。
 
 さらにイランの青少年スポーツ省は8月10日に声明を発表。「クラブと契約を結んでいるため試合に出場する必要性はある」としつつ、「忌まわしいイスラエルの代表者との対戦は、わが国にとって容認できないものだ。彼らはイランにとってのレッドラインを越えた。今後は決して代表に招集されることはない」と、代表追放を宣言したのだ。
 
 両国は1979年のイスラム革命以降、現在に至るまで敵対関係が続いており、イランはあらゆるスポーツの試合でイスラエルとの関係を持つことを禁じてきた。
 
 しかし、FIFAはいかなる場合においても国家によるサッカーへの政治的な介入を禁じている。現時点で公式見解は発表していないものの、そのルールに抵触したとなれば、イランに対して何らかの処分を下される可能性が高い。
 
 現在行なわれているワールドカップ・アジア最終予選のグループAで、無敗を維持してすでに予選突破を決めているイラン。テレグラフ紙は、「過去に政治的介入を行なったマリやインドネシアなどが資格停止処分を受けていたことを考えれば、来夏に開催されるロシア・ワールドカップ出場権の剥奪も十分にありえるだろう」との見解を書き綴った。
 
 オリンピックでもイスラエル人選手との競争を禁じているイランが、2選手に対する代表追放処分を撤回することはあるのか? 日本代表はグループBを戦っているが、グループA3位とのプレーオフに回る可能性もあるだけに、影響が及ぶ可能性がある。今後の展開を注意深く見守りたい。

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