ジャスティン・ガトリン【写真:Getty Images】

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コー会長、薬物違反に改めて言及…100m優勝も「求めていたものとは少し異なる」

 陸上の世界選手権(ロンドン)男子100メートル決勝で、今大会限りで引退を表明していたウサイン・ボルト(ジャマイカ)を下し、悲願の金メダルを獲得したジャスティン・ガトリン(米国)。しかし、過去に薬物違反で出場停止処分を受けている35歳の勝利について、国際陸連のセバスチャン・コー会長が改めて問題視している。米ESPNが報じた。

 記事によると、コー会長は13日(日本時間14日)に引退会見に臨んだボルトの最後を惜しむ一方、今大会のハイライトともいえる男子100メートルについて、改めて振り返った。

「今週の大きな話題は男子100メートル決勝だ。3分の1はコールマンの台頭だ。スプリント界の将来の顔になる可能性がある。それと同時に、ウサインの幕引きだ。これはあまりに大きな瞬間だった。しかし、我々は次なる4、5年のスプリント界の将来を見出した可能性を忘れないようにしよう」

 世界最速男の後継者として、ボルトに先着して9秒94で銀メダルに輝いたアメリカの21歳、クリスチャン・コールマンにコー会長は名前を挙げた。コールマンは今大会で400メートルリレーでもアメリカの一員として銀メダル獲得に貢献している。

「ガトリンの金メダル? 陸上界の5、10年を定義する瞬間にはならないと思う」

 実際に100メートルで金メダルを手にしたのは9秒92で走り抜けたガトリンだったが、コー会長はかつて薬物違反で2度、出場停止処分を受けた男に厳しかった。

「ガトリンの金メダル? 私はこの選手権や陸上界の5、10年間を定義するような瞬間にはならないと思う。私はアスリートがブーイングを受けるのを見たくない。だが、観衆は強い怒りを感じていた」

 そう話した上で、優勝後に観衆からブーイングを受けていたガトリンに対する見解を述べた。

「ジャスティンがここにいることについてはふさわしいと思っている。彼には17年間の歴史もある。ただ、我々が目撃した結末は、求めていたものとは少し異なる夜になった。かつてドーピング検査で陽性反応を示したアスリートがこのスポーツ最大の瞬間に優勝して去る姿を目にすることに関しては、あまり好ましく思っていないということだ」

 100メートルで優勝後にも否定的なコメントを残したことが報じられていたが、改めて「好ましくない」との意向を示していた。