最初に断っておくと、自分はフード専門ライターではないので、ハンバーガーに限らず世界一を決めるような舌は持ち合わせてない。

けれど、いちバーガーマニアの意見として。

『The BEACH BURGER HOUSE』で食べたハンバーガーは、これまで自分が食べた中で一番美味しいと思った。ビールを飲みながら3つも食べた。世界一だと思った。

『The BEACH BURGER HOUSE』は、この7月15日に宮崎県のサンビーチ一ツ葉沿いにオープンしたばかりのお店だ。僕はオープン初日に伺った。

行ったことがある人はわかると思うが、このビーチは宮崎県随一のリゾートである「フェニックス・シーガイア・リゾート」にほど近い、みやざき臨海公園内にある。観光客も多く訪れる場所だが、広大な敷地のため周囲は独特のヌケ感があって、どこかアメリカ西海岸の雰囲気を思わせる。

そんな風景に溶け込むように『The BEACH BURGER HOUSE』はある。

白を基調にした店内は、海からの潮風が通り抜ける開放的な空間だ。ウッドデッキにはソファ席までが完備されている。ふと、お洒落なお店は東京にいくらでもあるけれど、この広々としたレイアウトや空気感だけは作ろうにも作れないだろうなあと思った。

なによりも驚いたのはお客さんだ。

若い人たちから家族連れまで、場所柄いろんな人がきているのは当然として、なんというかみんな“こなれている”感じ。国内の観光地にありがちな、悪い意味でのローカル感はここにまったくない。

ビーチの目の前というロケーション、その風景に馴染んだ建物と空間、そこに集まっている人たち。陳腐な表現かもしれないけど、『The BEACH BURGER HOUSE』はめちゃくちゃイケてる。

日本の一地方、宮崎の観光地にある『The BEACH BURGER HOUSE』が、なぜこれほどまでにイケてるのかは、HPを見ればわかる。以下引用。

「The BEACH BURGER HOUSE」の統括・監修を担うのは、 フェニックス・シーガイア・リゾートの総合アドバイザーである 企画プロデュース会社「オレンジ・アンド・パートナーズ」と、 AOSHIMA BEACH PARKのディレクションで知られる「CANVAS代表・宮原秀雄」 そしてショッププロデュースは、 東京・原宿の人気バーガーショップ「THE GREAT BURGER」と 大阪・心斎橋の人気バーガーショップ「CRITTERS BURGER」が担当。 店舗デザインは、全国で様々なビーチハウスを手がける「カリフォルニア工務店」が担当します。

まるでオールスターのような陣営だ。とくにCANVASの宮原秀雄氏とは別の取材を通じて、面識がある。彼は以前からこんなことをよく言っていた。

「僕が作りたいのは、人が集まる風景なんだ」

まさに『The BEACH BURGER HOUSE』はそういう場所だ。ビーチにポツンと建つこのバーガーハウスが吸引力となって、人が集まってきている。

話をハンバーガーに戻そう。

ハンバーガーをプロデュースしているのは、バーガーマニアなら知らぬ者はいない東の雄『THE GREAT BURGER』と西の雄『CRITTERS BURGER』だ。冒頭にも書いた通り、そのこだわりや味について、自分なんかが評するのはおこがましい。それよりもこんなエピソードでその美味しさが伝わればいいと思う。

「今まで食べたハンバーガーのなかで一番美味しかった」と僕が『THE GREAT BURGER』代表の車田篤氏に伝えたところ、彼からこんな返答がかえってきた。

「ハンバーガーが美味しいのは僕らにとっては当たり前。東京でも最高のハンバーガーを提供している。このお店が特別なのは、ロケーションや空間があるから。味だけの話じゃないんだよね」

そうそう。美味しいっていうのは、味だけの話じゃないんだ。宮崎の素晴らしいビーチがあって、こだわりの空間があって、腕によりをかけたハンバーガーがあるから最高なんだよなあ。

そういう意味で、やっぱり僕は『The BEACH BURGER HOUSE』のハンバーガーは世界一だと思う。

Photo by 隈元公之