今季の横浜でトップ下とボランチを兼務する天野。着実に実績を積み重ねていくなかで、日本代表入りにも意欲を燃やす。(C)SOCCER DIGEST

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[J1リーグ第22節]横浜 1-0 鳥栖/8月13日/ニッパツ三ツ沢球技場
 
 22節を終えて、フルタイム出場を続けているのは、GKの飯倉大樹とCB中澤佑二のふたりだけ。これに続くのが、ここまでの全試合でスタメン出場し、前節・札幌戦のみ81分で途中交代して、それ以外の21試合はフル出場を果たしている天野純だ。
 
 エリク・モンバエルツ監督から絶大な信頼を寄せられている大卒4年目のレフティは、2ボランチとトップ下が流動的な今季の横浜において、必ずどちらかのポジションでレギュラーを勝ち取っている。
 
 1-0で完封勝利を収めた鳥栖戦では、トップ下でプレー。天野自身は「チームとしてはすごく良かったけど、自分のプレーは3割ぐらいしか出せてなくて、満足できなかった。毎試合、勝負を決定づけるような仕事が僕の課題なので」と反省を口にする。
 
 そして――その後に続く言葉に、天野の確かな成長が感じられた。
 
「じゃないと、代表にも食い込んでいけないと思っている。明らかに、自分の中で目標が変わってきているので」
 
 去年までなら、「試合に出ることが目標だった」。しかし、中村俊輔がいなくなった今季、ゲームメイクも、セットプレーのキッカーとしても、天野にかかる期待は大きくなっている。それに応えるべく、必死に戦っている。
 
 不動のメンバーとして試合に出続けて、「自分の中で手応えはある」。チームが優勝争いに絡むなかで、「僕自身、もうちょっと欲張ってもいいのかな」と新たな気持ちが芽生え始めている。
 
「チームと一緒に成長している感じですね」
 
 代表入りにはまだまだアピールが必要だが、自身のさらなるステップアップとチームのタイトル獲得を見据えて、高いモチベーションで次なる戦いに挑む。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)