提供:週刊実話

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 暑すぎて、出掛ける時に軽いパニック状態になる今日この頃。ただ、同じパニックでも映画作品となれば話は別。夏になると、なぜだか見たくなるものです。
 私が最近、もっとも映画を見て驚愕し、最高の刺激的時間を過ごしたのが、この『海底47m』。もともとリサ役のマンディ・ムーアが大好き。本当の美人だと思っている女優の1人なんだけど、そんな彼女がラブストーリーではなくパニック映画に出ているというから、これは要チェック!

 水中に沈めた檻に入ってのサメ鑑賞で起きるパニックといえば、皆さんも察しがつきますよね! 当然、サメの恐怖もありますが、それより怖いのは酸素ボンベの残量との戦い。私が出演する『王様のブランチ』でこの作品を紹介した時には、ツイッターでダイビング経験者から、“想像するだけでゾッとする”といった書き込みがいっぱいあったみたいです。ダイビング未経験者の私ですら、水中で起こる展開に、想像を絶する怖さ感じました。

 美人姉妹のリサとケイトは、バケーションでメキシコへ。彼氏にフラれ、落ち込むリサを元気づけようと、いろんなイベントを考えるケイト。そんな中、地元の友達に言われた『シャークケージ・ダイビング』に挑戦。2人は、檻に入って間近でサメを鑑賞していると、ここで、お決まりというべく檻と船を繋げるワイヤーケーブルが切れてしまいます。これがないとパニック映画は始まらない!
 最初こそ冷静に見ていられますが、酸素が徐々になくなってくるにつれ、こちらも焦ってくる。広い海の映像のせいで、水中の冷たさまでもが想像でき、足元から冷えてきます。
 しかも、檻の隙間からギリギリ出られるものだから、余計にフラストレーションが溜まる。出られるんだけど、もし水面まで泳いだら、サメの餌食になること間違いなし。ここが恐怖のポイント! さらに、海底47メートルともなると、船との無線連絡も圏外。2人は知恵を絞ってどう生き残るのか? 見ているこちらも、一緒にパニックになります! 一緒に泳ぎます! 一緒にサメから逃げ回ります!

 夏はホラーだけではなくて、こうしたパニックスリラーもいい。ポップコーンをつまみながらビールを飲んで、友達とキャーキャー楽しむ1本かもね。90分間、仕事などの嫌なことを忘れられると思いますよ。
 映画館から出たら、いっぱい酸素を吸ってくださいね。おそらく酸欠になってるはずだから。ハブ・ア・ナイス・パニック!

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■『海底47m』
監督・脚本/ヨハネス・ロバーツ
出演/クレア・ホルト、マンディ・ムーア、マシュー・モディーン、サンティアゴ・セグーラ、ヤニ・ゲルマン
配給/ギャガ・プラス

 8月12日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー。
 メキシコで休暇を楽しんでいた姉妹のリサ(マンディ・ムーア)とケイト(クレア・ホルト)は、現地で知り合った男性から、海の中に沈めた檻の中から野生のサメを鑑賞する『シャークケージ・ダイビング』に誘われる。臆病者のリサは尻込みするも、ケイトに押し切られ挑戦した2人。水深5メートルでサメの迫力に興奮していたが、突如ワイヤーが切れ、檻は水深47メートルの海底まで落下してしまう。無線は届かず、ボンベに残された酸素も長くはもたない極限状態で2人は生還を目指す。

LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。