コンテからメールで戦力外通告を受け取ったというD・コスタ。そのやり方にスペイン代表FWは憤慨している。 (C) Getty Images

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 昨シーズンのプレミアリーグ王者チェルシーは、現地時間8月12日の開幕戦でバーンリーに2-3とよもやの黒星を喫した。
 
 それでもアントニオ・コンテ監督から戦力外通告を受けたスペイン代表FWのジエゴ・コスタは、チームから復帰を求められることはないと考えているようだ。英紙『デイリー・メール』のインタビューに応じている。
 
 昨シーズンはチェルシーの2年ぶりのプレミアリーグ戴冠に貢献したD・コスタだが、優勝の余韻が残る6月にコンテ監督から「メールで戦力外通告を受けた」と告白。クラブと決別し、シーズンが開幕した今も故郷のブラジルで過ごしている。
 
 D・コスタのいなくなったチェルシーは、新戦力のアルバロ・モラタ(←R・マドリー)が1ゴール・1アシストと活躍したものの、まさかの黒星発進を喫した。それでも、D・コスタはコンテ監督から“SOS”が届くか問われると、「ノー」と一蹴。「監督が望んでいないのは知っているだろう?」と、指揮官との関係修復はないと断じている。
 
「チェルシーが俺を自由にしてくれるのを待っている。俺も去りたくなかった。幸せだったんだ。だけど、監督から望まれていなければ、出ていくしかない」
 
 D・コスタとコンテ監督の間に亀裂が生じたのは1月のことだった。中国移籍が騒がれる中、「間近だった契約延長にブレーキがかけられた。監督が背後にいると疑ったよ。彼が求めたんだ」と、指揮官を批判している。
 
「コンテの考えは明らかで、非常に揺るぎないものだった。俺は彼がどんな人かを見てきたんだ。彼には彼の意見があり、それは変わらない。偉大な監督としてリスペクトしているし、良い仕事をした。でも、人としては違う。コンテは選手と近い監督じゃない。とても距離を置くんだ。カリスマ性がない」
 
 辛辣に指揮官を評したブラジル出まれのスペイン代表FWは、メールで戦力外通告を受けたことが何よりも許せないようだ。「監督が違う選手を望むのは理解できる。モラタは素晴らしい選手だ。彼はチェルシーで成功するだろう」と述べつつ、「メールはありえない。誠実に、面と向かって直接話すべきだった」と訴えた。
 
「当時は怒っていたけど、今は落ち着いているよ。あのメールは削除していない。『ウソつきだ』と非難されたら、証明できるからね。あれは彼が俺を求めておらず、今後の幸運を祈るという明確なメッセージだった。あの瞬間に関係性は完全に止まった」


 
 現時点で法的措置は取っていないというD・コスタだが、「チェルシーは俺を望んでいないなら、なぜ手放さないんだ。今は自分自身のことを考える」と主張。ここにきてミランなどからの関心も報じられているが、2010年から4年間所属した古巣アトレティコ・マドリーへの復帰を求めた。
 
「俺の希望はアトレティコ移籍だ。他のチームからのオファーは断っている。でもチェルシーは中国や他のチームに売りたがっている。俺にとっては、言葉のことを考えてスペインの方が良い。俺は最も稼がせてくれるクラブじゃなく、自分が行きたいクラブに行く。アトレティコのディエゴ・シメオネ監督は俺を望んでくれている。それは非常にクリアなことだ。彼とは、ずっと結ばれてきた。あそこのスタッフやファンも俺を愛してくれている。リスペクトしてくれるんだ」
 
 2019年6月までチェルシーと契約を結んでいるD・コスタは、リザーブチームでの練習を求められているといい、「今やトップチームのドレッシングルームには近づくことすら許されないね」と、怒りを露わにしている。
 
「俺は犯罪者じゃないんだ! あれだけやってきたのに今の扱いはフェアじゃないと思う」
 
 怒りをぶちまけたD・コスタは、自分の希望を実現させるために、1年を棒に振る覚悟も口にしている。
 
「プレーせずにブラジルに1年いる用意をしている。たとえ、チェルシーが罰金を科し、給料を払わなくてもね。俺はさらに強くなって戻るよ。自分が間違っていたら、今頃はロンドンに戻って言うことを聞いているさ」
 
 だが、やはりD・コスタの望みは、愛するクラブでのプレーだ。インタビューの最後には改めて自身の希望を強調した。
 
「今月中に何とかしてアトレティコとの取引をまとめたい。マドリードに行き、あそこで練習し、ベストコンディションを手に入れて、ワールドカップに向けて準備したい」
 
 未成年選手の登録に違反があったとして、FIFAから今夏の移籍市場の補強禁止処分が言い渡されているアトレティコ。スペイン代表FWのビトーロ(今夏にセビージャからアトレティコに移籍後、処分が解けるまで半年間はレンタルでラス・パルマスへ)の例があるとはいえ、その道のりは決して平坦とは言えない。はたして、相思相愛の両者の思いは結実するのだろうか?