自分で見るだけの書類は、できるだけコンパクトに持ち歩きたい、と思っている人はかなり多い。A4の書類って、日常的に見慣れているから違和感がないだけで、あれは意外とデカいのだ。

 

例えば、仕事関係の書類。仕入れ価格表や在庫リストなどは常に持ち歩きたいけれど、いちいちファイリングしていると重いしカバンの中でかさ張るし、うっとうしい。とはいえクリアフォルダではちょっと頼りないし、なにより何枚も書類を入れていると、目的の情報を探しにくい。

 

一方で、旅行に行く時には行程表と地図、あとは目的地のサイトをプリントアウトしたものなど数枚程度のペーパーを持ち歩きたいが、折り畳みホルダーのようなものに入れると、いざ確認したい時にはいちいち広げ直さねばならない。面倒だ。

 

かくもA4書類の扱いというのは面倒なものだが、そのあたりをわりと簡単、かつイイ感じに解決してくれるアイテムが発売された。キングジムの二つ折りクリアーファイル「コンパック」だ。

↑キングジムの「二つ折りクリアーファイル『コンパック』」は5ポケットが540円、10ポケットが648円。各5色

 

A4が大きくて邪魔なら半分に畳んでしまえばいい!

 

その名の通り、書類をファイルするクリアファイル自体を二つ折りにして持ち運ぶという、かなり大胆な発想で作られている。だがその効能は明らかで、ご覧のように二つ折り時にはA4の半分のA5サイズ。これくらいなら手で持ち歩いてもさほど邪魔にならないし、カバンにもスッキリ納まる。

↑折り畳んだ時のサイズ感=A5は、こんな感じ

 

で、これを開くとA4のクリアポケットが連なった(前述したように、5ポケットと10ポケットタイプがある)ファイルに早変わり。書類をこのポケットに収納しておけば、まさに普通のファイルのようにペラペラとめくって閲覧できる。クリアフォルダなどと違って、複数の資料をページをめくって閲覧できるのはかなり便利だ。

 

折り曲げて収納するため、もちろん書類にも多少は折りジワがついてしまう。だからクライアントに提出する書類を入れるとか、そういう用途には使いづらいが、そもそも自分でペラペラと確認する用の書類を入れるものなので、その点の問題はないだろう。

↑開くとA4のページファイルに。二つ折りにするから……と懸念したほどは、強い折りジワもつかない

 

きれいに二つ折りにするための工夫がこんなところにも……

 

実は、最初にこの製品のプレスリリースを見た時は「単にファイルを二つ折りにしただけだろ?」とシンプルに思っていたのだ。しかし実物を見ると、二つ折りにするための工夫が各所に施されており、かなり良くできている。

 

例えばファイルの開閉をスムーズにし、かつ中の書類に強い折りジワがつかないようにするのが、開いた時に下にくるスライド機構。クリアポケットの下部は固定されておらず、開閉にしたがってスライドして移動するようになっているのだ。これにより、畳んだ時にはふんわりと書類が曲がり、開いた時にはポケットが引きつれないので、きれいにページをめくることができる。

↑写真上部に見えるスライドカバーの中でクリアポケットが動くことで、開閉時のポケットのズレを吸収している

 

また、表紙と背の間(背表紙部分)は柔らかい樹脂でつながれており、ファイルは180度フラットに開くことができる。これもまた、ページをうまくめくれるようにするための工夫だ。通常のファイルのように背表紙まで表紙と同じ素材でできていると、カドの部分が硬すぎて完全にフラットになるまで開けず、ポケット自体も曲がったままになる。柔らかな背表紙を使えばそれも解決されるというワケだ。

 

ちなみにこの樹脂製の背表紙、従来は表紙を360度折り返せるファイルなどに使われていたものだが、それを“クリアポケットがきれいにめくれる”ように流用されているのは面白い。

↑硬い表紙をつなぐ、軟質樹脂の背表紙

 

現在かなり売れているらしいこの「コンパック」、仕事絡みで使う人が多いだろうと思ったのだが、話を聞くにご家庭での使用もかなりの比率であるという。子ども用の連絡網など、何かの機会で見返す必要のある情報をこれに入れて、コンパクトに収納しているそうだ。持ち運びに便利なサイズなら収納にも便利、という当然の理である。仕事用に一冊買ってみたら便利なので、結局家庭用にまた一冊、という買い方もされているそうだ。確かにそれぐらい便利ではあるので、まず一冊使ってみることをオススメする。