豪シドニーで記者会見するバーナビー・ジョイス副首相(2016年7月5日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(更新)バーナビー・ジョイス(Barnaby Joyce)豪副首相が14日、ニュージーランドとの二重国籍である可能性が浮上したことを公表した。オーストラリアでは複数の国籍を持つ者が連邦議員になることを認めておらず、ジョイス副首相が議員辞職すればマルコム・ターンブル(Malcolm Turnbull)首相の保守連立政権はわずか1議席差で有してきた下院の過半数を維持できなくなる。

 オーストラリアでは、これまで議員資格に関する国籍の規定はほとんど知られていなかった。しかし、先月になって二重国籍が判明した議員が相次いで辞職し、国会議員の間に自身の国籍を調査する動きが広がっていた。

「言うまでもなく、この情報を受け取ってショックを受けた」とジョイス氏は議会で述べ、「私は(豪地方都市)タムワース(Tamworth)に生まれてからずっとオーストラリア国民で、私自身も両親も、私がどこか他国の国籍を有していると考える理由は一切なかった」と語った。

 ジョイス氏によると、「ニュージーランド高等弁務局が内務省からの事前通達として、私が家系的にニュージーランド国籍を有するとみなされる可能性があると伝えてきた」という。ジョイス氏の父親はニュージーランド生まれで、1947年にオーストラリアに移住したという。

 国民党党首のジョイス氏は、現時点では副首相も議員も辞職するつもりはなく、議員資格を有するかどうかを連邦最高裁に照会したと語った。

 豪政界における二重国籍問題は7月、野党・緑の党のスコット・ラドラム(Scott Ludlam)副党首がニュージーランドとの二重国籍だったと明かして議員辞職したことがきっかけ。続いて、同じく緑の党のラリッサ・ウオーターズ(Larissa Waters)上院議員が生地カナダとの二重国籍を理由に辞職。閣僚からもマット・カナバン(Matt Canavan)資源・北部担当相が、20代の頃に母親によってイタリア国籍を取得していたことが分かったとして辞任を表明していた。
【翻訳編集】AFPBB News