世界20ヵ国でプロ契約!業界内の有名人・伊藤壇が明かすアジアのサッカー事情

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流浪のサッカー選手・伊藤壇が、8月13日放送の『FOOT×BRAIN』(テレビ東京、毎週日曜11:00〜)にゲスト出演。番組MCの勝村政信と皆藤愛子、番組アナリストの都並敏史と共に、「海外サッカーから学んだ生きる術」について語り合った。

伊藤は、べガルダ仙台でプロデビューを果たし、その後、アジアを中心に20ヵ国でプロサッカー選手として活躍。現在も中央アジアのクラブを狙って就職活動をしている。都並も「業界内では有名な人」と認める存在で、これまでに世界20ヵ国でプレーした実績を誇る。そんな彼の所属クラブの見つけ方が凄い。代理人はつけておらず、クラブとの交渉はもちろん自分。まず、FAXやメールを送るが、ほとんど返信は期待できないので、最終的に現地に乗り込み直接交渉をするのだと言う。その時も「一日だけ練習に参加し、その日のうちに信頼を勝ち取る」という衝撃的なスタイルで挑戦。「第一印象は大事なので、練習に入る前からリフティングの技を見せたりして、それを見ていた味方が僕にパスを回してくれたりする」と、短い時間で結果を残すためにあらゆることを考えると語った。

そして、各国のサッカー事情の話になると、パプアニューギニアでは、スタジアムのサポーターがペニスケースを付けた男性たちで、ゴールを喜ぶとペニスケースを“コンコンコン”と鳴らし、警備は警察などではなくて弓矢を持った人が行っているなど、文化の違いを紹介。また、ブルネイで所属したプリンス(王子)がオーナー兼選手のチームの場合は、普通は1時間前にメンバー表を提出しなければならないが、プリンスの部分だけは特別に白紙で大丈夫だという、普通では考えられないエピソードを明かした。

このように、日本の常識では測れない海外でのプロサッカー生活で、何が一番重要なのか?成功の秘訣を聞かれると「よく“言葉”と言われるけど、それ以上にチームに溶け込む姿勢を見せることが大事」と語り、自分の普段のキャラクターと違っていたとしても、一緒になってバカ騒ぎをしたりすることが結果的にピッチ上での信頼に繋がってくると明かした。また、海外生活を始めた頃は「Jリーグだったら、日本だったら……」というのが口癖だったそうだが、年数を重ねるうちに考えが変わり、今では、自分のサッカー観は捨てて、現地に寄せていかないと生き残れないと考えるようになったという。

また、日本サッカーが強くなるためのヒントを求められると、日本の恵まれすぎているサッカー環境に言及。「Jリーグの設備はしっかりしていてプロとしては良いけれど、若手にはどうかなと思うこともある」と疑問を呈し、「スパイクや練習着を置いておけば誰かが洗ってくれる。サッカーに集中できるという面はあるけど、何試合以上出場しないとそういう扱いにならないとかは必要なのかな」と持論を展開した。

そしてワールドカップ優勝には「個性を磨くこと」が大事だと提言。最近の子どもたちはとても上手いが、プレースタイルが似通っていて個性がないと言い、「今は平均値が高くないと試合に出られないという感じだけど、ワールドカップで上位に行くには、プラスアルファで武器は必要になっていく」と分析。「フィジカルを鍛えるためにアフリカに行く選手がいても良いし、お金が欲しいから中東に行く選手がいても良い。そういう選手たちが世界各国に散らばって、それを還元できた時に強い日本になるのではないか」と語った。

この模様は、8月21日(日)26時10分からBSジャパンで再放送。また次回の放送では、“神様”ジーコが出演。秋田豊と再会を果たし、日本サッカーについて語っていく。